Tochiは2014年から投資を始め、2017年に適応障害(ないしは鬱)で仕事を続けられなくなってFIREを選択。2025年で投資12年目、FIRE8年目になりました。
過去の投資における確定損益は+4,190万円/11年でした。サラリーマンと比べれば決して多いと言えるような額ではありませんが、目標は「生活費+税金等」が賄える年200万円なので無職の身としてはこれで大満足です。
FIRE後は一体どうなるのか本当に心配でしたが、結果的にはむしろ資産が増えているという幸運に恵まれております。
それにしても一体なぜ増えたのでしょうか? そしてどの投資がこの幸運をもたらしたのでしょうか?
ここではこれまでの損益詳細をまとめます。
確定損益の推移
縦軸は(万円)で、各年ごと、投資項目ごとの確定損益を表示しました。
線グラフ(赤線及び赤の数値)が各年の確定損益、棒グラフが各年の項目別収支です。
FX:様々な通貨ペアでのFX裁量トレード、ループイフダンを用いたFXシステムトレード
CFD:米株、日経225、原油、ゴールド、BTC等。MT4による自動売買、現物BTCを含む
米株:ETF、レバETF。テーマ性の個別株。配当を含む
IPO:日本株の新規公開株。優待クロスを含む
SL:ソーシャルレンディング。融資型クラウドファンディング
ブログ:アフィリエイト
損益は年によるばらつきが大きく、利益は2021年に米株のレバETF(TQQQ)で稼いだ分が圧倒的に大きいです。一方の損失は2018年のFX、2023年の米株のレバETF(FAS)が大きく足を引っ張りました。11年間でマイナスになったのはこの2年だけでした。
また、年間では辛うじてプラスになったものの、2016年の原油CFDが項目別の年間マイナス金額としては最大(-622万円)で、損切りの最大額は同じく2016年のFXとCFD(合計2,000万弱)でした。
FXはその高すぎるリスクを憂慮して2021年に完全撤退し、以降は米株とその自動売買をメインにしました。
項目別の確定収支
ではトータルで見ると一体何が儲かったのでしょうか?項目別に見てみます。同じく縦軸は(万円)です。線グラフ(赤線及び赤の数値)が各項目の平均収支(*その投資をやった年数の平均)、棒グラフが各年の確定収支です。
まずは金額が大きい3つを見てみます。FXと米株が大きく勝ち越しています。その反面、CFD(特に原油)が負け越しでした。この原油分が大きく足を引っ張っていますが、同じ項目にした米株等の自動売買に関しては勝ち越しているので現在も続けています。米株もリスクを取りすぎると期待値がマイナスになるのでレバETFからは徐々に撤退する予定で、その後は暴落時に限定して保有するつもりです。
次に金額が小さな3つです。IPOは人気銘柄しか応募しないのでマイナスになった年が無く、大きくプラスです。
SL(ソーシャルレンディング)はダメダメ。3年しかやっておりませんが、2018年に詐欺にあって完全撤退しました。未だにポンジスキームとおぼしき怪しい業者が散見されるので再開する気は全くしませんが、もしやるならかなり慎重に業者を選定すべきだと考えております(ただ実際にはそれも困難なのでやっぱりやる気がしない)。まぁ、もし今後不動産系に投資をするならRIETかなぁ。
ブログは2016年に始め、2018年をピークに徐々に利益が減り、現状では維持費を考えたらトントンないしは辛うじてプラスといった状況です。いくら何でも過疎りすぎー!
なぜ投資で増やせたの?
こうしてまとめてみると、資産が増えたのは主にFXと米株のお陰だったことがわかります。米株はここ10年ほどは(コロナの暴落があったとは言え直ぐに回復し)稀に見るほど好調な状況だったので、幸運にも好調な波に乗ることが出来たことがその最大の要因だったと言えそうです。
それ以外のサブ要因を考えると、SLや原油CFDなど、不調だったり大損をした投資をさっさと辞めて好調な投資に絞ったことも挙げられそうです(経験上、負けを取り返そうという発想は大抵ロクな結果にならないので)。
唯一の例外はFXで、年平均で見ると米株に匹敵するほどの利益を上げていたのですが、それが実力という訳ではなく単なる運でしかないという自覚があった(=いつかは必ず大負けするので勝ち逃げしか生き残る術がないと考えていた)こと、無職が投資で稼ぐなら(勝ち続けられる個人が一握りだけの)ゼロサムのFXではなく、せめて(長期・分散なら勝っている個人が多い)プラスサムの米株をやるべきだという想いがあったことから、2020~2021年に投資のメインをFXから米株に切り替えたことが挙げられそうです。
また、ズブの素人だったにも関わらずブログで発信し続けて来たことも、調べたりまとめたり客観的に考えたり反省したり興味を維持するための強いモチベーションになったと感じています。これはトレード日記でも同様の効果が期待できますが、米株の長期投資をメインにしたので日記に書くことがなくなり今となってはブログだけが頼みの綱です。おや、妊活とIPOと優待クロスの記事しかないぞ、と。
まぁ、とは言えそれもこれも所詮結果論に過ぎませんので、偶然得られた環境や遺伝子(個性)など諸々引っ括めるとやっぱり
「割と幸運だったから」
に尽きるのではないかと考えている次第です。
なお、今読んでいる本が「ブラック・スワン」の著者、ナシーム・ニコラス・タレブさんの<PR>「まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか」なのは単なる偶然とです。 ~ Fin ~
年ごとの確定損益まとめ記事
2023年 -467万円 「まだまだ続くよ、敗戦処理が(泣)」
2022年 +64万円 「含み損が4,000万円を超えて無事死亡!」
2021年 +2,300万円 「過去最高益!なお、プラスチックの原料は石油・・」
コメント
「割と幸運だったから」
総資産の85%がアメリカ株を中心としたインデックス投資の私には胸に沁みる言葉ですね。
そして今後の幸運は保証されていないんですよねー。当たり前ですが。
Tochiさんみたいにアクティブ投資する才能が全くない私はこれまでの幸運に感謝し,今後も幸運とまでは言わないまでもまぁまぁの運が続くことを祈るしかできないですねw
こんばんは!
>総資産の85%がアメリカ株を中心としたインデックス投資
おおっ、特に昨年など、かなり儲かっている口ですね!羨ましい!
>アクティブ投資する才能が全くない私
自分もさっぱりです(笑)
ただ、ともするとたまたま勝っているだけで才能があると勘違いしてしまいがちな個人よりは才能が無いことを正しく自覚できている方が案外マシなのかも知れませんよね。「無知の知」的な?過分なリスクを取らずに済みそう的な。
>まぁまぁの運が続くことを祈るしかできないですねw
ですねw
あぁ、大金持ちになりたい(笑)