今週の振り返り。米10年債利回りとの相関が復活し、ドル高へ(18.5.14~5.18)

週1回のドル円の値動きチェックです。では早速、

みんなの外為のドル円チャートです。1時間足で丁度1週間分。

じわじわとゆっくり、しかしトータルでは大きく上昇した週になりました。下値が月曜日の109.2円、上値が111.1円、値幅1.9円と動いた1週間でした。波乱含みの米朝会談のニュースにも特に反応は見られず、米中の貿易戦争も材料視されず、値動き要因はほぼ米10年債の利回りのみとなりました。リスクオンの時は悪いニュースが有ってもほとんど反応しませんが、そもそも悪いニュースも無い典型的なリスクオン相場です。

MT4 (meta trader4)のドル円チャート。日足で1年分くらい

赤色:20日移動平均線、 黄色:75日移動平均線、青色:200日移動平均線、 下グラフ:縦線灰色線=MACD;赤点線=シグナル線、 横線や斜め線:Oanda「Autochartist」Chart Patterns and/or Key Level

強い買いトレンドが継続中です。MACDも先週売りが点灯しましたが、今週になって買いが点灯し、上値の目処を立てにくいほどあっさりと意識されるラインを上回ってきました。目先の上限は昨年のもみ合い下限の111.5円ですが、これを上抜けて112円や113円を目指しても何も不思議はない状況です。

みんなの外為のドル円チャート。週足で2年分くらい

なんと8週連続でドル高です!しかもここに来てそこそこ上値を伸ばしました。今回の特徴はロクに押し目がなく、しかし別に強い動きでもないままじわじわと上昇し続けるという点です。意識ラインや値ごろ感で取引した売り方のロスカットを燃料に吹き上げ続けております。しかしこの場合、特に意識ラインがないので一旦買い手がいなくなって天井を付けるともみ合うのではなく、今度は売りまくられて一方的に下げ続けかねない状況とも言えます。その場合は押し目買いもしづらく、少々危ない状況である様にも思えます。

特にアナリストさんがやれ115円だとか、いや120円だ!とかインパクト勝負的なことを言い出しはじめたら要注意です。個人投資家がそれを参考に買いに走るとそこが天井で燃料にされてしまいます。

Mataf.net Currency index、HourlyでUSD 25日分くらい。

ドルの強さは先週の高値圏で上げ止まっています。やはりこれ以上のドル高の進行には現在の水準の壁がありそうです。

Mataf.net Currency index、HourlyでEUR 25日分くらい。

しかしEURの先週の上昇はダマシになって再度下落再開。これに釣られる形で円安が再燃したのかも知れません。

同じくMataf.net Currency index、HourlyでJPY 25日分くらい。

ということの様です。先週付けたグラフ中央のピークから下落の一途。これらは結果論を別の見方をしているだけですのであまり意味はありませんが、ドル高よりもむしろ円安でドル円が上昇したことだけはわかります。

次は10年債利回りとダウです。

Investingの10年債利回りチャート。日足で6ヶ月分くらい

今週一番わかりやすかったのは10年債利回りです。3%の危険水準を上抜け一段高。これに今回は追随する形でドル円が上昇しました。この上昇はFOMCで利上げが見込まれている以上、まだまだ続くと考えられます。

Investingのダウチャート。日足で6ヶ月分くらい

ダウはたまらず少し下げたりしており年初来高値に戻りそうな気配はまだ見えませんが、この金利水準でもダウが大きく下落していないことが安心感を生んでおります。

TraidingViweドル円(青線)と10年債債券価格(オレンジ線)日足で15ヶ月分くらい。

10年債金利(債券価格とは逆相関)とドル円は通常相関が見られますが、図の赤色のボックスのところではこれが崩れております。これはダウの暴落によりリスクオフになったためで、現在は落ち着きを取り戻していることから10年債利回りに相関する通常運転モードに戻っていることがわかります。だったら金利が上がることが見込まれる以上、ドル円は上昇かと言うと、ダウ次第だということがわかります。盤石ではなく、危なっかしいリスクオン状態です。

続けて原油、最後に一見無関係のビットコインの値動きを見てみます。

InvestingのWTIチャート。日足で6ヶ月分くらい

さすがに上昇も息切れか。原油は極めて投機的・政治的な市場ですので、上値が重い場合、一旦下攻めを入れてから再上昇という可能性もありそうです。

TraidingViweBTCJPY(青線)FX-BTCJPY(オレンジ線)日足で11ヶ月分くらい

こうしてみると最近はあまり動いておりませんね。にも関わらずFX-BTCとBTCはそれなりに価格の乖離があり、bitflyerが大儲け(=顧客は大損)なのが“ミソ”ですね。あーあ、BTC-FXは一体どこでやるのがいいのか、、、(*やらないのが一番。)

ラスト、

quick.co.jpのドル円ポジション。週単位で3年分くらい。CME、365は火曜、店頭は週末分。

重要なのは機関投資家のポジションを反映していると考えられるピンク色の棒グラフ、シカゴ通貨先物(CME)統計の変化の方向性ですが、最近はほとんど動いておりません。少なくとも機関投資家はもうあまり上はない、ないしはよくわからないから長期ポジションは持たないようにでもしているのか、ユーロドルで勝負しているのか(多分これ!)

 総括と来週の戦略 

全体としてリスクオン状態です。ダウも悪くはないし、来月には米朝首脳会談も予定されております。10年債利回りが急上昇するとか、会談が決裂するとか、貿易戦争が悪化するとか、トランプさんがドル高牽制発言をするとか、よほどのことがない限りこのリスクオンの雰囲気が持続する可能性が高いように思えます。

そこで、仮に一旦調整してもまだもう少しドル高方向という見立てで、暫く1円単位でドルの押し目買いを走らせたいと思います。(うだうだ言ったものの結局は先週と一緒。。)