傷病手当でアーリーリタイアをスタートする方法

Tochiの場合は偶然知ったのですが、アーリーリタイアをする人にとって辞職後に現役時代の給料の2/3が18ヶ月、しかも所得税・住民税が非課税で支給される「傷病手当」は相当に心強いサポートになるのではないかと思います。手続きをすれば支給が終わった後で今度は雇用保険を受けることも可能なため、最初の2年程度は無職でも生活費の心配が必要なくなります。

生活保護とは異なり、健康保険や雇用保険の掛け金を支払っていたからこそ使える権利なので、要件が該当するなら是非行使しないと勿体ないです!そこで、Tochiがどの様に退職後の傷病手当支給に至ったのかをまとめてみました(*加入している健康保険によって多少違いがあり)。

 退職後の傷病手当の支給要件 

そもそも「傷病手当」とは、病気や怪我で仕事ができなくなった時に貰えるお金です。ですから、妊娠のつわりでも怪我でも精神疾患でも、医師が「療養が必要である」と診断書を出してくれる状況であり、かつ給与が支払われていない状況(有給などは駄目、投資はOK!)であれば受け取る条件をほぼ満たしています。後は手続き上のポイントを満たせば支給されます。それは以下です。

 ・退職日を含めて連続する3日間(以上)を休む(有給でもOK)

 ・健康保険に1年以上加入している

 ・辞職前から通院している

退職日にうっかり引き継ぎや片付けなどに行ってしまうと(=出勤できる状態とみなされる)、支給されませんので厳重注意です!有給を使い切っていようがいまいがどちらでもOKですが、とにかく退職日の前の連続した3日間は休むことが絶対に必要になります。また、Tochiの場合はその方が安かったので任意継続しましたが、もし健康保険を国民健康保険に変えても支給されます。その場合、手続きが多少ややこしくなります。

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 退職前後の手続き 

請求の時効は2年なので、退職後に落ち着いてから手続きすることも可能です。とは言え、書類をもらったりわからないことを質問したりする必要がありますので、退職前に予め給与担当ないしは健康保険担当の方に「傷病手当を申請したい」という連絡をとって打ち合わせをしておくほうがスムーズです。この際、上司に傷病手当云々という話をする必要はありません。

Tochiは辞める2ヶ月くらい前に傷病手当を申請するつもりだと相談しに言ったところ、有給休暇と病欠(病気理由の休み、有給)をこの様に取得してほしいと日程を打ち合わせすることになりました。これは単なる事務手続き上の都合だと思います。また、病欠の前に診断書を提出して欲しいと言われました(傷病手当の書類とは無関係)。

相談した際に一応傷病手当申請の書類をもらい、届け先も聞いたのですが、実際に手続きをしたのは退職後です。今は全て郵便で書類のやり取りをしています。

傷病手当申請書(*Tochiの場合)

赤丸を自分で記入。青丸は医師に書いてもらう(\300)。裏面も有るが、記入の必要なし。これを毎月、自分(赤丸記入) → 医師(青丸記入) → 事務とやるだけ。これで診断書も兼ねているので改めて診断書を提出する必要はありません。

医師の記入に時間がかかった(次の診察で貰った)ため、4月分を6月に出しましたが、7月に振り込まれていました。数カ月分まとめて提出することも可能なはずです。また、この書類の医師の欄は記入日よりも過去に療養が必要であった旨を書いてもらうため、辞職前から通院している必要があります。

細かいことですが、医師の記入日よりも請求日(左下の赤丸)は後の日付にしないと駄目とのことでした。

 雇用保険延長の手続き 

雇用保険は「離職した日の翌日から1年間」にもらい切る必要があります。放って置くと傷病手当を貰っている間に時効になってしまいますので、ハローワークで辞職後31日後から1ヶ月以内に「受給期間延長」の手続きを行います。必要なものは以下です。

 ・離職票(1)、(2)

 ・印鑑

 ・就労不能の診断書

離職票は辞職後しばらくすると送られてきます。上記の書類を持っていったら窓口の方が延長申請書類を作ってくれました。ちょっと厄介なのは雇用保険を受給し始める際に今度は就労可能になったことを証明する書類を提出する必要があることです。まあ、先のことですしここでは割愛します。

 医師選びのポイント 

心療内科医の選別は病気を治す上でも証明書を書いてもらう上でも極めて重要です。Tochiは薬があまり効果がなかったので治療の面では期待せず、とにかく診断書をほいほい出してくれるお医者さんを探しました。

ネットの口コミなども多少は参考になりますが、やはり数を打つ必要がある様に思えます。一口に医師と言っても「大したことない」とか「甘えてるんじゃないか」とかロクに根拠もなく言う人もいれば、やけに親身になって話を聞いてくれる人、一方的にしゃべるだけの人、絵心に高い関心の有る人、何も聞かずに3分で薬と診断書をほいほい出してくれる人など様々です。ぶっちゃけハズレの方が圧倒的に多いという印象です。

傷病手当を貰うという目的のためには、取り敢えず近場に行ってみて、軽く状況を説明した後に「診断書とかお願いできますか?」などと聞いてみて反応を伺うのがいいように思えます。そして少しでも気に入らなければどんどん他に行く!勝手な印象ですが、男の(特に年配の)先生はハズレが多く、女の先生は当たり障りがない(アタリ!)ような気がしています。

 傷病手当の功罪 

現役時代の2/3を非課税で1年半も貰えるので、実際にはほぼ現役時代と同等のお金を働かずにもらうことができます。

ネガティブな理由から辞職を真剣に考えているときは、誰でも多かれ少なかれ眠れないとか頭が痛いなどの不調をきたすと思いますので、そんな時は傷病手当を申請することを前提に通院履歴をつくるって辞めるのは1つのいい選択肢だと思います。

ただこれには大きな問題もあります。履歴書に空白の期間ができることです。これは次に日本でまともな仕事につこうと考えた場合、なかなかにヤバイです。Tochiの場合はアーリーリタイアを目指していたので気にしませんでしたが、転職を考えている場合などは注意が必要です。

参考)https://www.syoubyou.net/, https://hikaru3.com/system-2/, http://shoubyou.com/index.php?%E9%80%80%E8%81%B7%E7%9B%B4%E5%89%8D%E3%81%AE%E5%82%B7%E7%97%85%E6%89%8B%E5%BD%93%E9%87%91, http://www.sr-suzuki.jp/customer/qa_02.html, http://shoubyou.com/, https://yakunitatta.info/koyouhoken-enchou-23285.html