2017/1/15 脱・ミセスワタナベ!

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「ミセス・ワタナベ」とは日本人の主婦を中心とした女性やサラリーマンFX投資家のこと。現在では主に逆張りが好きで損切りが出来ない日本のFX個人投資家を揶揄するために使われている言葉です。機関投資家にとってのいわゆるカモです。

 

実際、2016年は個人投資家の37 %が利益、52 %が損失を出しており、ゼロサムゲーム(全員の利得の総和がゼロ)の為替取引では機関投資家が個人投資家をカモにして利益を上げる構図が出来上がっていると言えます。このため、ミセス・ワタナベ的売買を抜け出すことが損を減らす第一歩であると言えます。

 

でもその前に個人投資家の割合は為替取引の全体のどれくらいなのだろう?
まず、世界の為替取引は1日500兆円(2016年)と言われており、ミセス・ワタナベが主に取引するUSD/JPYはその内の18 %程度を占めます。

・EUR/USD:23 %(1位、117兆円)
・USD/JPY:18 %(2位、90兆円)

また、為替取引には為替差益を狙った投機筋と、輸出入に為替取引をする需要筋に大別されます。
・需要筋(投資、輸出入):2割
・投機筋(機関投資家、個人投資家):8割

 

需要、要するに必要だから為替取引をする人達に比べ、いわゆる為替差益の為に為替取引をやっている人のほうが遥かに多いことがわかります。この内、機関投資家と言われるヘッジファンドやインターバンクなどのカモが個人投資家というわけです。
また、東京外国為替市場においては個人投資家の取引が少なく見積もっても4割以上であると言われております。ただし日本人はFXが好きで、世界のFX個人投資家の5~6割は日本の個人投資家であるとも言われておりますので、為替全体に占める個人投資家の割合は3割程度であろうと推測されます。

 

資金力では到底機関投資家には及びませんが、人数が多い分、無視できない割合が個人投資家による取引であることがわかります。正に丸々太った動きの遅い絶好のカモが個人投資家という訳です。

参考にしたサイトは以下
・根本的には実需が一定の価格を支えるのがドル円
・通貨ペア別の取引高
為替市場で無視できない、本邦個人投資家層
・2016年の為替相場で5割のFX個人投資家が狩られた
では、個人投資家と投機筋の機関投資家との為替取引にはどのような違いが有るのでしょうか?

 

まずは機関投資家
これはFOREXの「シカゴ先物市場の円・建玉」です。これは実需ベースではなくいわゆる投機的とみなされる通貨取引の建て玉推移を1週間刻みで示したもので、火曜日の状況を週末に発表したものです。棒グラフが下に行くと円のロングがショートよりも多く、上に行くとロングよりもショートが多いことを意味します。
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典型的な「トレンドフォロー」です。円高になる時に円を買い、円安になる時に円を売る。後から言えば簡単なことですが、それをリアルタイムでやるとは素晴らしい!

 

次は個人投資家です。OANDA顧客の「1年の保有ポジションの推移」です。こちらの図のロング(青色)はドル買いなので、上の図の円のショート(上側)に相当します。

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機関投資家とは真逆の取引です。USD/JPYの動きとの連動をみてみると、現在の価格から少し円高になるとドルを買って少し円安になるとドルを売るという「値ごろ感取引」がメインなのがわかります。また、スワップポイントが付くためでしょうか、ミセス・ワタナベは「ドルのロングが大好き」なのも見て取れます。トランプ相場以降は急激な円安が進行したので、ドルの売り越しになっておりますが、せっかくのショートも残念ながら含み損です。

 

こちらはOANDA の顧客が保有する、未決済の注文とポジションの概要です。ドル円の土曜朝の状況です。
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これをみると、未決済のポジションでドル円のショートがかなりの含み損を抱えたまま放置、即ち「損切りが苦手」なのが見て取れます。しかし下の方のロングはすっからかん。どうやら「利確は早い」様です。

 

これでは、ミセス・ワタナベ → 機関投資家という資金の流れになってしまうのも無理はありません。
まとめると、
・機関投資家:「トレンドフォロー」、「ロング、ショートに拘らない」
・ミセスワタナベ:「値ごろ感売買=トレンドが発生すると逆張り」、「ロングが大好き」、「ロスカットまで損切りしない」

という傾向が見えてきます。
では、脱・ミセスワタナベに必要なことは何か?
機関投資家がやっていることを真似て、個人投資家のやっていることは辞めればいいということになります。

即ち、
トレンドをフォローする。しかしこれはとても難しいので、せめて現在価格だけを参考にした値ごろ感での売買はしない
・スワップを気にせず、ショート、ロングにこだわらない。スワップの利益は僅かなものなのでこだわる必要はありません
想定を外したら直ぐに損切る

言うは易しです。私も昨年、損切りが遅れ盛大なコツコツドカンを経験しました。
しかし、やるべきことは少しずつ見えてきました。目先の値ごろ感で取引しない、スワップを気にしない。位は直ぐにでも実行できます。
これでまずは「ミセス・ワタナベ」の卒業を目指したいと思います ( ̄^ ̄)ゞ  

 
 

コメント

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    う~むむ。。。複雑な気分になります。