Tochiは2017年から国内の外為Finest口座や、海外のAxiory口座を使ってFX・CFDの自動売買(MT4 EA)を行っています。
FXの自動売買からは2021年に撤退し、現在は米株CFD(S&P500のループイフダン)で生活費を稼いでいます。特に昨年は好調で、わずか4ヶ月程で+137万円(原資200万円、+68.5%)も稼げました!
ここでは、これまで使ったEAや、現在運用している環境、EAの設定詳細をまとめます(22.3.31現在)。
証券会社のシステムトレードを使わない理由
自動売買は、何も自前でシステムを用意してやらなくても、色々な証券会社が提供しているシステムを使うことも可能です。
しかし、それらのシステムは簡単に使える反面、手数料が非常に割高です。例えばTochiの場合、計算してみると年間80~100万円も隠れ手数料を支払っていたことがわかり、それ以降は手数料が圧倒的に安いMT4 EAに完全移行しました。
最初はハードルが非常に高く感じましたが、実際にやってみたら思ったより全然簡単でした!
サーバーはレンタルせず、ノートPCで運用
2017年から自宅のノートパソコンで運用していますが、今の所全く問題ありません。通信の遅延に余り拘らないのであればサーバーをレンタルする必要は無さそうです。自前のパソコンで運用すればEA(自動売買のプログラム)を買うだけで済むので維持費がかからず、気軽に出来るのが最大のメリットです。
またノートであれば内蔵バッテリーで停電の心配が軽減されます。なおMT4(メタトレーダー4、EAを動かすプログラム)自体は無料です。
割と古めのノート(2012年製、Core i-5 2520M、メモリ8GB)を使っておりますが、MT4を2つ起動し、EAを合計5つ使った状態でもCPUの使用率は2%程度なのでスペック的にはこの程度で十分そうです。
注意すべき点はWindows10が勝手に更新して再起動すること・・(怒)これをやられるとMT4の設定次第ではポジションが強制決済されてしまいます。この対策としてWindowsの自動更新を停止し、ポジションが無い時に手動で更新を行うように設定を変更しております。
ノートPC消耗品交換履歴
・2019/1、バッテリーが充電しなくなったので互換品に交換
運用口座
運用している口座は国内の外為Finestを停止し、海外口座のAxioryに一本化しました。
FXのレバレッジが400倍、CFDは100倍と高く、2017年からMT4を運用し、多額の出金も問題が無かったことから一本化しました。レバレッジが低く抑えられている国内と比べると、同じリスクで運用した場合でも証拠金が大幅に少なくて済むことが最大のメリットです。
相場急変時のロスカットで資金がマイナスにならないゼロカットシステムも地味にありがたいです(国内も見習って欲しい!)。
Axioryは海外口座ですが、口座資金は円建てなのでドルへ交換する必要はありません。
*2022年から国内のOanda口座も併用しておりますが、これは2021年に裁量FXでマイナスがあったので、この繰越損失を使った節税対策としての一時的な運用の予定です。
次に現在運用しているEAです。
「千刻」S&P500 Axiory(海外)
「千刻」はFXやCFDでグリットトレード(ループイフダン、トラリピ等とほぼ一緒)が出来る優秀なEAです。AxioryでS&P500のループイフダンを運用しております。
EA「千刻」S&P500のシミュレーション詳細は以下です。
開始日時:21/4/29~ 0.01Lot(現物0.5株相当)、値幅40$、最大20ポジ
21/5/20~ 0.02Lot・・・好調のためLot増加
21/7/12~ 0.04Lot・・・Lot増加、値幅を44$に変更(現在価格で1%相当)
21/8/27~ 0.1Lot・・・Lot増加、値幅を45$に変更(同1%)
21/10/26~ 0.2Lot・・・一時的にLot倍増、値幅を46$に変更(同1%)
21/11/8~ 0.2Lot・・・値幅を47$に変更(同1%)
22/1/4~ 0.1Lot・・・Lot数を戻し、値幅を48$に変更(同1%)
22/1/28~ 0.02Lot・・・国内CFD開始の為、Lot減少
22/5/11・・・残っていた0.1Lotポジを全ロスカット(完全に判断ミス)
22/5/11・・・資金が大幅に減ったので最大ポジション数を16に減少
22/X/XX~ 0.04Lot・・・効率化のため値幅96$(同2%)、最大10ポジに変更(予定)
「千刻」S&P500 Axiory(海外)#2
資金管理の都合上、同じEA「千刻」、同じ投資対象「S&P500」で2つ目の運用をしています。こちらは年間20万円以内の収益を目指します。
開始日時:22/2/17~ 0.01Lot(現物0.5株相当)、値幅48$(同1%)、最大20ポジ
22/3/21~ 0.02Lot・・・効率化のため値幅96$(同2%)、最大10ポジに変更
22/8/11・・・合計+19.7万円で目標達成とし、22年分の運用を終了!
23/1/4・・・値幅96$(同2%)、最大10ポジを開始
最適設定の検証結果は以下です。
最大ポジション数と利回り
値幅と利確頻度
「千刻」S&P500 Oanda(国内)
2021年にFXの裁量トレードで損失が出たので、損失繰越の3年間でこの損失の回復を目指します。同じくEAは「千刻」、投資対象は「S&P500」ですが、繰越控除が可能な国内口座(Oanda)を使います。
Oandaは1lotが現物1株相当なので、Axioryとはlotの単位が大きく異なります。また、レバレッジが10倍と低いため、必要資金量が多くなる点に注意が必要です。
Oandaでの設定や必要資金の詳細は以下です。
開始日時:22/1/28~ 2Lot(現物2株相当)、値幅48$、最大20ポジ
22/3/1~ 3Lot・・・効率化のため最大10ポジに減らしてLot増加
22/3/23~ 5Lot・・・効率化のため値幅96$(同2%)、最大5ポジに変更
23/2/20~・・・約定しなすぎなので、1Lot、値幅96$(同2%)、最大10ポジを追加
過去に運用していたEAと自動売買の勝手な感想
これまでに合計9種類のEAを使ってきました。
今は米株CFDに一本化してしまったので「千刻」EA以外は全て停止してしまいましたが、それぞれの運用成績をごく簡単に列挙します(合計収支は17~21年の5年間で+175万円)。
プラス
トントン
マイナス
・SESO’s EA
(*運用していた期間でたまたまプラスになったかマイナスになったかということで、各EAの性能を表している訳ではありません!)
FX EAの殆どは、いくつかのテクニカル分析(とパラメーターのフィッティング)を用いたプログラムだと考えられます。テクニカル分析は、超長期では何の優位性もない(=正解率50%に収束する)ことが数々の研究により調べられており、運用したEAも、ある時まで勝ち続けていたのに突然負け続ける様になる事態が散見されました。
当然のことかも知れませんが、テクニカル分析だけで永遠に勝ち続けられる事はありません。よって、勝ち続けるためには、勝てる時期に稼働し、負ける時期に停止する技術が必要になると考えられます。これは不可能ではないかも知れませんが、極めて難しいことです。
一方で、「千刻」EAはテクニカル分析を一切用いず、単純にナンピンと利確を一定間隔で繰り返すだけなので、米国株のような200年以上にも渡る長期的な上昇トレンドが存在する資産では、この傾向が続く限りにおいて期待値がプラスになります。
これが儲かっていたFXの自動売買からも撤退し、米株の自動売買に一本化した最大の理由です。リスクコントロールさえ怠らなければ、ぶっちゃけ最高の投資法だと思います! 😍