ポートフォリオ理論を学ぶことの意義、ファイナンス理論の根本

 

最適なレバレッジ比率の計算で感銘を受けたチャンドラさんのブログでオススメ書籍だったので随分前に買ったけど読んでいなかった<PR>冨島佑允著「投資と金融がわかりたい人のための ファイナンス理論入門(2018)」を読んでみました。

 

小難しい本でどーせ何もわからないだろうと覚悟して読み始めたのですが、これがまた意外や意外、とてもわかり易く数式などは最小限で、しかも内容も面白く一気に読めちゃいました!

投資をやるなら一度は読んでみたほうがいい本かも!

 

例によって気になった箇所をメモります。

 

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 ポートフォリオ理論を学ぶことの意義 

 

ポートフォリオを組み立てる上では、想定してる投資期間、税制や法律、収入や支出が今後どのように整理するかの見込み、その他様々な事情を考慮する必要があります。

そう考えると、やはり証券会社、銀行、ファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談するのが第一歩と考えられるわけですが、彼らは自分たちの報酬と販売実績が連動しており、手数料が高い(自分たちの見入りの良い)運用商品を進めてくることもしばしばです・・(中略)・・いずれにせよ、運用についての基本的な知識を持たずに相談に行くのと、本書に書いてあるような内容を知った上で相談に行くのとでは、証券会社・銀行やファイナンシャルプランナーの態度も大きく変わってくるでしょう。そういう意味で、本書の知識は自己防衛の手段として大いに役立つと思います。パッシブ運用がCAPM(Capital Asset Pricing Model; 資本資産価格モデル)から生み出されているもので、分散が効いた効率的な投資戦略であることを知ってる人に、手数料が高いアクティブ運用や複雑な投資商品をむやみに勧めるのは、証券会社の営業担当としてもやりづらいと思います。そういう“やりづらい”顧客になることが、より良い資産形成をする上での第一歩となるのです。「知識で武装した上で専門家に相談する」ということ、ぜひご検討ください。

 

 ファイナンス理論の根本 

 

ファイナンス理論の最も根本的な考え方は「リターンはリスクの対価である」というものです。対価が支払われないリスク(個別リスク)を分散効果によって抑制し、対価が支払われるリスク(市場リスクまたはファクターリスク)を適切な水準で取ることが目標リターン達成につながります。ファイナンス理論を学ぶことで、リスクをとにかく避けるという発想から、目標達成のために適切な水準のリスクを取るという発想へ切り替えていくことが大切だと思います。

 

 Tochiの勝手な感想 

 

何だかよくわからない個人の思考や感情の総和として値動きしている相場を、何とかムリクリ定量化する試み・・。確かに、投資をする顧客に説明する際には「何だかよくわからないけどとっても凄いです!」よりも、「ベータが1.2で平均リターンが14.4%で標準偏差は11.9%なのでとても期待できると思います!」の方が数字付きだし説得力があるに違いない。

とはいえ、何をやろうとどうせ未来のことは誰にもわからないのだから、仮にこれまではよく当てはまった理論だとしてもそれがこれからも当てはまる保障なんて何処にもない。少なくともこんなのが大して資産もない個人の投資に役に立つとはちょっと信じがたいなぁ・・なのに何か知らんけど面白い(笑)

これは恐らく、個人的に興味のある投資という分野で、何となく聞いたことはある言葉(アルファだのベータだの)を今までよりは少しだけ理解できた気がする(できた気にさせる)巧妙な文章のトリックによるものである気がします。だって結局何もわからなかったけど妙に面白かったし(笑)

 

だた個人的にちょっと驚いたのは、ポートフォリオ理論のリスク(=平均からのブレ、標準偏差)の計算で、先進国の国債を無リスク資産と定義していることでした。「いや、結構なリスクあるやろ!?」とも思ったのですが、よくよく考えてみれば先進国の国債が無価値になってしまうような状況になれば、きっとお金の価値だって似たような事になるだろうから、そんな状況下では投資理論そのものに意味が無くなるからなのかなー、などと。

でもだからといって今更米国債とか日本国債って、(お金同様)結構リスキーだと思うけどなぁー

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