米株に投資したいけど個別株は難しそうなので複数銘柄がパッケージされていて安全性とパフォーマンスを両立できそうなETF(上場投資信託)をメインにしたい。でも300種類以上あるけど一体どれがいいの?
株は株価の値上がりで利益を得るだけではなく(キャピタルゲイン)、配当でも利益を得ることができます(インカムゲイン)。果たしてどちらが得なのでしょうか?
そこで今回は高配当・増配銘柄ETFに関して調べてみました。
高配当・増配ETFとS&P500の比較
高配当や増配をうたっている以下のETFをS&P500のETF(VOO)と比較します(21.1.3現在)。
純資産はDHSやSPYDが小さいですが、他はどれも大きく人気のETFです。経費率はDHSやSDYがやや高め。配当は増配を売りにしているVIGがS&P500(VOO)と同程度で、DHS、HDV、SPYDが4%以上と高配当です。
では肝心の値動きはどうでしょうか?
過去5年の値動き(2016年~)
値動きはS&P500(VOO)が一番ですが、VIGだけは同等。VIG、SDYと続きますがイマイチ冴えません。
騰落率のまとめです。
騰落率一覧
騰落率だけで見るとVIGがS&P500(VOO)と同等ですが、他は冴えません。そこで、直近の配当と5年間の平均騰落率を足した数値で比べてみました(一番右)。それでもS&P500(VOO)が一番、ほぼ同じVIG、次点でSDY、VYMというイマイチな結果でした。
配当が政策金利や景気とどの様な関係性にあるのかわかりませんが、少なくとも最近のように米株全体が好調な時は配当の寄与率はかなり低いようです。
逆に考えれば米株の上昇が余り望めない様な時には配当狙いの方が有利な場合もあるものと推測されます。
組入れ銘柄の比較
各ETF、上位5銘柄のみの比率を見てみます(%)。
DHS、HDV、SDY等は被りが多いですが、全体的には意外に分散している印象です。殆どの成長率の高いETFにはGAFAMが高い割合で組入れられておりますので、リスクを分散して長期的に保有するという目的であれば高配当株は一つの選択肢だと考えられます。
まとめ
高配当・増配銘柄は、少なくとも過去5年ではS&P500(VOO)と比べて魅力が乏しい一方で、GAFAMに偏重しすぎずに長期的にそこそこの利益を得るという目的には叶っている様に思えました。
また、米株の上昇が鈍くなった際には配当のメリットがさらに大きくなることが推測されることから、その様な時期に保有するのが良さそうです。
さらに細かい話ですが、譲渡損益は分離課税なのに対し、配当は総合課税か分離課税かを選択できるらしいので、収入のメインを少額の配当にした場合は総合課税にして税金を減らすという手段が有効かも知れません(社会保障費や外国税に要注意)。
結果:高配当・増配ETFが得な場合もありそう。
だけど、今じゃない(泣)
今の所興味のあるETF一覧(*リスク好選型)
QQQ(ナスダック100ハイテク、米国97%)・・・メインにする
SMH(半導体、米国76%)・・・QQQの半分くらい?サブで
ICLN(バイデン銘柄のクリーンエネ、米国31%)・・・トリプルブルーになったら購入?
VUG(S&P500グロース、米国大型)・・・VOOの代打?
VB(米国小型)・・・しばらくはQQQと共にメインにする
握ってるETF
QQQ
VOO(S&P500、米国大型)・・・VUG(S&P500グロース)に変える?それとも不要?
VTI(小型を含む米国)・・・小型は(VB)で持つので要らない
後はいつも人気上位のブル3倍とかのレバレッジETFと、国別に投資できるETF、国債ETFが気になります。ビットコインとかコモディティETFも気になるけど日本の証券会社は選択肢が少なすぎて厳しい印象です。そうなると海外の証券会社なのかなぁ・・・ロビンフットアプリ早く使いたいよ~ (TдT)/
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