インデックス投資の弱点、5.5億と太陽光発電、チャート占い(笑)

楽天証券がKOBOと連携してタダで読める投資本を期間限定で公開していたので、何冊か読ませて頂きました(情報が遅い!)。

どれも面白かったです。すぐ忘れてしまうので、個人的に気になった所をまとめます。

 インデクス投資の弱点 

インデックス投資の弱点は「マーケットは長期で右肩上がりである」ことを前提にしている点です。もちろん、マーケットは長期では右肩上だろうことは私も大筋では同意します。しかし、チャールズ・エリスやジョン・ボーグルなどがインデックス投資を提唱した時代は、マーケットにとってとりわけ幸福な時代だってことを忘れてはならないと思います。図表1のグラフは米国、日本、ドイツの10年単位での GDP 成長率の推移を示したものです。

乱暴に言えば、株式市場の超長期でのパフォーマンスは、経済の発展にある程度連動します。だから万年低成長が定着し、今後も当分の間、高い成長率が見込めないこんにちの状況では、投資成果に対する期待は控えめに考えた方が良いでしょう。

図表2は米国の10年債の利回りの長期でもチャートです。これを見ると1980年代から金利は一貫して下がってきたことがわかります。

債券の金利と株式とは競争関係にあります。すると、債券の金利が下がるということは株式にとって有利な状況なのです。つまり、かれこれもう30年も株式投資にフォローの風が吹く状況が続いてきたということです。これが今後も続く保証はありません。

ひるがえって現在の投資環境を考えれば、世界的にベビー・ブーマーはリタイヤの年齢に達しますので、今後株式資産の取り崩しはどんどん加速すると思われます。さらに昔のような経済成長が期待できるかと言えば、迷わずイエスと言えるような環境にはないと思います。

「MarketHack流 世界一わかりやすい米国式投資の技法(2013)」広瀬隆雄著

投資全般を広く浅くなぞった感じ。何となく色々学べて面白いけど、これで良い投資ができる様になるとは思えない。各国の動向は興味深かった。ちょっと古いので新しいのがどうなのかは面白半分で読んでみてもいいかも。ただし、個別株、各国ETFをやらないなら余り参考にはならなそう。投資の導入本としては面白い。

 5.5億と太陽光発電 

「米国株で始める 100万円からのセミリタイア投資術(2021)」たぱぞう著

まとまっているけど、ほとんど知っていることしか書いてなかった。たぱぞうさんは、米株と太陽光と不動産で5.5億運用中だと。すげー!

1億超えたら資産管理法人を検討してもいいとのこと。但し不動産投資など、株以外の副業を行うことを念頭にしているっぽい。

 チャート占い 

「僕がウォール街で学んだ勝利の投資術 億り人へのパスポート渡します(2020)」高橋ダン著

前半の経歴セクションによると極めてアグレッシブな秀才タイプ。でも金融経験は案外浅く、モルガンスタンレーとヘッジファンドを短期間経てメンターと共に独立、それも数年で放り出して世界を旅して回った後に日本にてYoutuberに転身とのこと。

時代の流れに合わせて上手いこと渡り歩いている印象。超アグレッシブだし、人生戦略としては非常に賢いしアリなんだとは思うが、この経験で投資を教える側になるのはやや心もとないように思えた。

チャーチスト(占い師)とのことだし、少なくとも今は単なる個人投資家であるにも関わらず成績を公表していない時点で投資家としての信憑性に乏しい。

また、Youtuberとして日本人の金融リテラシーを高めたいとのことだったが、実際にはチャート占いに基づいたギャンブル的な投資判断を多数提供しており、むしろ金融リテラシーを下げてしまっている点も大いに矛盾していると感じた。

結果、単に投資手法がプロで通用しなくなったために素人を相手にし始めたのではないかという疑念が拭えなかった。

シェアする

フォローする

コメント

  1. 一読者 より:

    私は総資産の75%を世界株のインデックス投資に入れているので,確かに不都合な真実ですね。かと言ってTOCHIさんのようなアクティブ運用する知識も能力も無し。結果,消極的ながらも長期的な成長にかけるインデックス投資するしかないという感じです。

    • Tochi より:

      >長期的な成長にかけるインデックス投資するしかないという感じです
      それが一番いい投資手法ですよね~!

      自分はレバレッジ型をやりまくってましたが、今回大損してやっと改心できました。
      もし万一戻したら今度こそはS&P500でも握りしめて気絶する予定です!