S&P500、暴落の確率と期待値(米株)

暴落時にはレバレッジ型ETFを拾って上昇とともに大きく儲けたいところですが、暴落はどの程度の頻度であるのでしょうか?どの程度の期待値なのでしょうか?

 

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 90年間で20%以上の下落は24回 

1926年からの90年間でS&P500はどの程度暴落したのでしょうか?

・トータルリターンは年率10.2%

・20%以上の下落は24回(3.5年に1回の頻度)

・この内、景気後退(比較的長期の弱気相場)を伴ったのが12回(7.5年に1回の頻度)

・12回の弱気相場の平均下落率は36%、底入れから回復迄は平均4.4年(1,100日)

http://www.invesco.co.jp/insights/assets/pdf/20200416_Insights_BL.pdf

 

 1960年からのS&P500の値動き 

流石に90年も前からだと相場環境が全く異なると考えられるので、直近60年ほど(SPXの日足チャートが見られた範囲)で実際の値動きを見てみました。

 

S&P500(SPX)月足、1960~、対数表示

 

 

10%以上の下落の一覧(*最高値からの下落率、再び最高値に戻すまでの上下動は無視)

 

直近60年程度では

・10%以上の下落が26回(2.4年に1回)、平均下落率は22%

・20%以上の暴落は12回(5.1年に1回)

20%以上の暴落は過去90年間平均では3.5年に1回なので、直近の方が頻度が少なくなっています。

 

下落率と回数、年間確率、比率のまとめ(1960~、61.5年間)

 

コロナの様な30%以上の下落は10.2年に1回しか来ない様です。年間10%以上のリターン(配当込み)が期待できるわけですから、この様な暴落を待って投資をする方法はやはり合理的ではないようです。

 

またコロナが例外的だったのか、思った以上に暴落から元に戻すまで年数がかかる場合が多い様に思えました。90年のデータだと底から平均4.4年もかかるとのことなので、最低でもこの位は利確しなくとも生活費に困らないように資金管理をする必要がありそうです(*無職談)。

 

 

=21.629追記=

暴落時のレバレッジ型への載せ替えタイミングを検討しました

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