1億円への道。10% 複利だと何年で到達するのか?

億り人(金融資産1億以上)を貯金だけで達成しようと思うと、年間300万円を33年間も続ける必要があります。そもそもそんなに貯金はできないし、33年も続けるのはかなり難しいのではないでしょうか。

では、例えば過去のパフォーマンスでは年間10%程度が期待できるS&P500などの場合、いくらの元手で何年あれば億り人になれるのでしょうか?

 

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 5,000万円ならたったの8年! 

毎年10%のリターンが得られ、これを複利で運用した場合、どの程度元手(100~5,000万円)が増えるのかを調べてみました。横軸が年数縦軸が資産の対数表示です。

 

 

 

仮に元手が5,000万円の場合は8年で1億を越え、3,000万円でも13年あれば超える様です。1,000万円でも25年あれば越えます。30年で越えなかった場合についても調べてみました。

 

 

1億になるまでに必要な元本別年数

 

原資100万円でも49年あれば1億に到達するとは驚きです。10倍に成るには25年あれば済むようです。

ではより普遍的な傾向を見るため、10%複利の場合、年数と資産倍率の関係はどのようなものなのかを調べてみました。横軸が年数縦軸が資産倍率の対数表示です。

 

 

 

100年あれば何と13,781倍。原資1万円でも1億円を越えます。

現実的な範囲では、

 5年で1.6倍

 10年で2.6倍

 15年で4.2倍

 20年で6.8倍

 25年で10.8倍

 

とのことでした。1億円貯めるには年間300万円の貯金では33年が必要でしたが、33年の投資で貯めるのに必要な原資は、わずか430万円でした。

例えば最初の2年間だけ貯金して600万円を投資に回し、その後は一切貯金しなくても合計32年で1億円を超える計算です。投資の凄まじさがよくわかります。

 

とは言え、これはあくまで絵に描いた餅、取らぬ狸の皮算用に過ぎません。何か落とし穴はないのでしょうか?

 

 夢と現実、過去-未来 

一番のリスクは、過去がどうだったにせよ、未来のことは誰にもわからないことです。

また、過去の例で見てみると「平均10%のリターンは、毎年10%のリターンとは全く別物である」ことがリスクであることがわかります。

 

 

「ウォール街のランダム・ウォーカー 株式投資の不滅の真理」より

 

S&P500の場合、1926~1990年代で平均11%という極めて高いリターンでしたが、それでも投資期間が1年だと-26%~+53%の範囲でリターンにばらつきがあり、投資期間が25年以上と充分に長くないと平均リターンには収束しないことが分かっています。

 

シンプルに言えば「いい時もあれば悪い時もある」ということです。

 

それでも、貯金では夢物語に近い1億円も、長期投資であれば俄然現実味を帯びてくることには何ら変わりはありません(但し、過去の例で見る限り… 🤔)

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