まとめサイトで偶然目にした「精神科医のQ&A掲示板(Dr林のこころと脳の相談室)」がホラー的な意味での面白さがあったことから、その掲示板のまとめ本、 林公一著「こころと脳の相談室名作選集 家の中にストーカーがいます(2015)」を読んでみました。
主に統合失調症やうつに関する内容で、個人的には質問内容も興味深かったですが、何よりも林医師のバッサリと切り捨てるかのごとくな冷徹無比な回答が痛快でした。
例えば、「彼女に突然別れを告げられ、つらくてたまりません」という悩み相談に対して、
「これは失恋です。失恋を医師に相談するのは間違っています。自分で解決してください。」
など(笑)こんな質問、単に無視すればいいのに一々回答するということは、無視できない程度にこの様な質問が多かったのか、それとも単にウケ狙いなのか・・?
特に面白かったのは、この本のタイトルにもなっている「家の中にストーカーがいます」でした。掲示板からも読めるようなので、もしご興味があれば!
また、「擬態うつ」:うつのふりをしたナニカ。(=新型うつ?)が蔓延しており、その社会的、またうつに対するイメージ的な悪影響が凄まじいとも警鐘を鳴らしており(個人的には製薬会社と医師と厚労省がタッグを組んだいつもの過剰医療のせいだろうとは思いますが・・)、本も出版しているとのことなのでその内読んでみたいと思いました。
冷徹な回答の一方で、「(擬態でない本当の)うつは適切な治療をすれば治ります。」と断言されている辺りは、心強く感じる方も多いのではないでしょうか。(あれでも難治性うつは?)
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