TochiはS&P500の自動売買で生活費を稼いでいますが、Exnessはスワップフリー口座なのでスプレッド(=売買手数料)を大きく広げるなどで利益を得ているのではないかというご指摘を頂きました。
当然その可能性はあるけど、果たしてどうなのでしょうか!?
論より証拠。Spread recorderを使って実際の配信スプレッドを記録してみました。
1週間弱のスプレッド記録
Oanda(国内口座)とExness(海外口座)のS&P500 CFDのスプレッドの平均値を1分ごとにプロットしてみました。期間は米雇用統計を含む7/26~8/4のほぼ1週間分です。
Oanda、ExnessのS&P500 CFDスプレッド(ドル表記)
その結果、Oanda(オレンジ色)は0.5ドル前後をウロウロしており殆ど変化がありませんでしたが、Exness(青色)は1.5~3ドル程度で変化していることがわかりました。
スプレッドだけで見るとOandaが優秀です。ただ今は高金利でスワップポイントがエゲツナイので、この程度のスプレッドの差ならば相当な頻度でスキャでもしない限りはExnessの方が圧倒的に手数料が安く済みそうです。
実はもっとスプレッドが大きく開くことが頻繁にあるのではないかと予想していたのですが、意外にも1週間で数回程度、しかも倍程度に広がるだけだったのでかなり良心的に思えます。
なお、TariTali経由でExnessの口座開設をするとスプレッドの半分弱がキャッシュバックされるので、実際に負担するスプレッドはこの半分程度になります。
時間帯による傾向は?
ではスプレッドが広がる時間帯にはどんな傾向があるのでしょうか?
時間ごとのスプレッド推移(灰色:平均値、青色:最大値)
ExnessはGMT+0なので、日本時間は+9時間です。Exnessの時間軸に沿って7日分のデータを並べ直しました。
スプレッドが開くのはグラフの12:30頃、21時前後が多いので、米国の指標発表時と市場の終わり前後だとわかります。指標での最大スプレッドは、米雇用統計が発表された8/4 12:30の2.63$でした。
また、CFDなので米国市場が開いていない時間帯も取引が可能ですが、むしろその時間帯のほうがスプレッドが狭くなる傾向があるようです(値動きも少ないので当然か!?)。
1分間の平均値だけで見ると極端に広がった瞬間を見逃している可能性があるかも知れないと考え、上のグラフでは最大値も青色でプロットしましたが、最大値のみ極端に広がるという事は無いようです(=平均と最大値のエリアが概ね一致)。
結論
今回見た期間ではスプレッドを極端に広げて手数料を荒稼ぎしていることを伺わせる様な現象は確認できませんでした。
また、スプレッドが広がる時も指標発表時などに限定的で、その広がりも最大でも2倍程度と小さいものでした。例えば国内FXは指標発表時にエゲツナイ程広がる(数十倍~)ことが割りと普通にあるので、Exnessはむしろ良心的な部類だと言えそうです。
ひとまず安心しました 😋 (でも、油断は禁物!)
コメント
いつも記事を拝見させていただき、勉強させていただいております。
S&P500自動売買の設定についてですが、差し支えなければなのですが、実際の千刻の設定の数値をお示しいただくことは可能でしょうか。
海外業者によって設定の数値が変わったりすることもあるようですので、現在のExnessの設定を教えていただけるとうれしいです。
よろしくお願いいたします。
こんにちは!
以下がExnessで稼働しているメインの方の設定値です(2023/8/16現在の値)。やや古いバージョンの「千刻」EA(ver4.7)を使っているので、最新版では設定するパラメーター数などが違うかも知れないのでご注意ください。
ここから==============================================
xAuthKey=XXXX-XXXX-XXXX(非公開)
xMagicNumber=YYYY(他とかぶらない数値)
xMagicNumberSub=ZZZZ(他とかぶらない数値)
xAllowSpread=-1
xSlippage=20
xTradeComment=
xFontColor=13882323
xBuyOpenMode=1
xBuyCloseMode=1
xBuyLots=1.0(売買するロット数、ExnessのS&P500は1で1株相当)
xBuyStepLots=0.0
xBuyMaxPrice=0.0
xBuyMinPrice=0.0
xBuyProfitTakePrice=0.0
xBuyLossCutPrice=0.0
xBuyIntervalPips=3200(購入する値幅)
xBuyProfitPips=9600(利確する値幅)
xBuyStoplossPips=0
xBuyOpenStopPips=10
xBuyCloseTrailStartPips=10
xBuyCloseTrailStepPips=10
xBuyAllowPosition=30(最大ポジション数)
xBuySummarizeMode=0
xSellOpenMode=0
xSellCloseMode=0
xSellLots=1.0
xSellStepLots=0.0
xSellMaxPrice=150.0
xSellMinPrice=100.0
xSellProfitTakePrice=100.0
xSellLossCutPrice=160.0
xSellIntervalPips=10
xSellProfitPips=10
xSellStoplossPips=0
xSellOpenStopPips=10
xSellCloseTrailStartPips=10
xSellCloseTrailStepPips=10
xSellAllowPosition=100
xSellSummarizeMode=0
ここまで==============================================
状況に応じてたまに設定を変えますが、以下にこれまでの設定履歴を記載しております。
https://tochi-pechi.com/?p=21067
これまでのトレード実績と現在のポジションは以下です。
https://www.myfxbook.com/members/Tochi/exness-sengoku-sampampp500/10263900
なお、「千刻」EAの注意点は、Pipsの定義を【配信される最小桁】としている点です。
例えば、ExnessのS&P500は小数点以下2桁まで配信されるので、96.00$の「千刻」EAにおけるPips表記は9600となり、ここを間違うとかなり焦ります。。
ありがとうございます!大変勉強になります!
設定の参考にさせていただきたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
こちらこそ (^^)