メルマガを購読している西原宏一さんの著書「シンプルFX」を読みました。買ってから1年くらい放置していたのですが、やっと読破!スマートでさっぱりとした語り口で読み物としてもとても面白かったです。
小説的な面白さ
Kindle版だとお得!
西原さんの歴史とファンダ分析の重要性とやり方、いくつかのテクニカル分析の方法が具体例とともに紹介してある内容でした。どうすれば勝てるのか!?という具体的な方法論もありましたが、それよりマーケットに対する向き合い方や学び方など哲学に近い話が多い印象で、個人的にはその辺りが非常に面白かったです。FXプロディーラーの小説、みたいな感じでしょうか。
テクニカル分析の価値とは?
ファンダメンタルに関してはこれまでの経験から普段なんとなく考えていたことが、わかりやすく文章化されている感じで違和感なく読めました。中でも気になったのは、
・”Trend is your frend until it ends” Tom DeMark
・パラダイムチェンジは数年に一度かも知れませんが、必ず起こります
などと表されていたことで、「そのトレンド(パラダイム)はいつ反転するのか?」という大問題です。解決策としては、TDシーケンシャルなどのテクニカル分析とファンダ分析を併用してメイントレンドやパラダイムチェンジを見つけるということでした。トレンドは主にファンダ分析で探り、押し目や利確の基準をテクニカル分析で決めるという方法論がわかりやすかったです。
紹介されていたテクニカルは、
・一目均衡表(クロス円向け)
・RCI(オシレーター系)
・ディナポリ・チャート(ずらした移動平均線)
・フィボナッチ2種
・TDシーケンシャル
でした。これらのテクニカルで押し目買いや戻り売り、利食いや損切りの基準を得ます。また、中でもRCIの3本のラインを使う手法やフィボナッチがわかりやすくて使ってみたくなりました。
反面、例えばトレンド変換をカウントダウンで示してくれるTDシーケンシャルを使うのは「よく当たるから」などとかいてあり、恐らくそれは経験則的な真実なのかも知れませんが、ではどの程度当たるのか、優位性はあるのかと言った統計的・定量的な話は(多くのテクニカル解析本でもそうですが)この本でもなかったのは残念でした。
とは言え、テクニカルに明確な根拠がないから「適当に売買すればいい!」というのもやはり問題があります。勝っていればそれでもいいのでしょうが、負けだしたらドツボです。そうならないようにテクニカル分析のような何らかの基準を持ったトレードの方が望ましいんだろうな、そんな納得を勝手にした次第です。
MT4でのRCIの表示
デフォルトではRSIだけしかなかったのでRCIはダウンロードして設定してみました。
見た目はこんな感じ。
MT4、ドル円日足、RCI(52/26/9:下窓の黄色/青/赤)
短期の赤がはっきりと上下していて押し目や戻り売りを狙うのにとても使いやすそうです!価格表示もダウンロードしたインディケーターです。現在価格がわかりやすくてGood!
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