米株インデックスや個別株、原油やゴールドなどをレバレッジを掛けて取引できるCFD、取引時間が長く、ドル調達も不要なので非常に便利です。反面、隠れ手数料があったり、リスクが高いというデメリットがあります。
CFDを取り扱っている証券会社の中でもGMO証券は手数料が安いのでよく使っています。コロナで米株が下がってきたのでこれぞチャンスとばかりに米株インデックスを買い下がっていたら含み損が大変なことになっています(笑)ただし、GMO証券の場合はそれよりもヤバイことに気が付きました。
レバレッジ1倍でも50%の下落で強制ロスカット方式!
証拠金維持率が100%を切った段階でロスカットなどが普通なのですが、GMOはロスカットに特殊なセーフティバルブシステム(S.V.S)を採用しております。建前ごとにロスカットレートを設定する仕組みで、ロスカットレートを設定すると、その分を取引余力から任意証拠金として引く仕様です。
さらに、取引余力が評価額に応じて計算されるので、例えば50%の損失に耐えるためにはロスカットレート分50%に加え、評価損分50%の合計100%相当=レバレッジ1倍が必要になるというとんでもなく恐ろしい仕様になっております。損失が2重で計算されている謎仕様ですが、それでも耐えられる余力でやらなければ強制ロスカットされてしまいます。
ここまでの暴落でなくとも、もしフラッシュクラッシュなどの大きめの動きがあったら例え資金余力があっても自動で設定されるロスカットレートに簡単に達してしまうので、殆どのポジションが勝手にロスカットされてしまうという酷すぎる仕様です。
これ、知らないでやってると超ヤヴァイ!!!
「取引余力」がマイナスになるとどうなるのか?
米株の暴落があまりに激しいので、目一杯お金を振り込んでレバレッジを1倍以下にして、ダウのロスカットレートを10,000、S&P500のロスカットレートを1,200まで下げた所、更に米株が下げたため「取引余力」がマイナスになるという事態が生じました。えっ、これってモスカシテ、、、The End?怖すぎたので問い合わせてみました。結果、
・「取引余力」がマイナスでも新規取引が出来ないだけで入金の必要は無い
・「取引余力」がマイナスでも強制ロスカットや、ロスカットレートのリセットや変更はされない
・強制ロスカットは、ロスカットレートに達した場合と証拠金維持率が100%を下回った翌営業日の午前3:00までに入金しない場合
とのこと。ひとまず安心ですが、取引余力がマイナスだとロスカットレートの変更(広げること)は出来ないので、やはりレバレッジ1倍でも50%の下落でロスカットになってしまうことに何の違いもありません。レバレッジ2倍ならわずか25%の下落でロスカット!既に死者多数の模様・・。
対策
大手の安心感と手数料が安いことが大きなメリットのGMOですが、特殊なセーフティバルブシステム(S.V.S)を採用しているために通常の倍の資金力が必要になります。対策は4つ。
1) 十分な余力でそれでもGMOを使い続ける
2) 手数料に目をつぶり、他の国内証券会社を使う(IG・サクソンバンク・DMM証券?)
3) 手間はかかるが現物にする(売る気がなければ)
4) 海外のハイレバCFDを使う(Axiory)
悩ましいところですが、現物以上に資金力が必要なことがあるCFDというのは余りにも酷い仕様に思えます。(手数料が安い分、顧客のロスカットで儲けてるんでしょうね・・)
こんな利益相反な仕様がなぜ規制されていないのかが一番の疑問ですが、どうしてもGMOを使うなら小ロットに限定し、ある程度のロットの場合は多少手数料が高くても他の証券会社(TochiはDMMにした)を使うか、海外を選ぶ方が断然いいと思います。もしくは現物でもレバレッジ型ETFなどがあるので、長期投資ならいっそ現物にしたがいいんでしょうね。
この暴落相場を乗り越えられたら、ね… (TдT)
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