ナスダック100ブル3倍ETF(TQQQ)の暴落確率は?ループイフダンの最適設定?

前回はS&P500からレバレッジ型ETFへ乗り換えるベストタイミングを探りました。

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今回は代表的なレバレッジ型ETFであるナスダック100ブル3倍ETF(TQQQ)をループイフダン(一定値幅で売買を繰り返す手法、トラリピ、グリットトレードなどと一緒)で運用した場合について検証しました。

 TQQQの暴落確率 

TQQQのデータが得られた2010年以降で15%以上の暴落がどの程度の頻度であるのかを調べてみました。下落率は天井から底までの比率で調べ、再度天井の値に戻すまでの上下動はカウントしていません。

TQQQの暴落回数と年間頻度(2010~)

11年程度の期間しかありませんが、15%以上の暴落は23回ありました。30%以上の暴落が年間1回程度、15%以上だと年間2回程度が期待できるようです。例えばS&P500の場合、30%以上の暴落は10年に1回、10%以上の暴落でも2.4年に1回の頻度しかありませんので圧倒的なボラティリティです。

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ループイフダンは方向性に加え、ボラティリティで利益を伸ばす手法であるため、これだけ暴落があるとかなり稼ぎやすいものと考えられます。

 TQQQループイフダンの最適設定 

15%値幅でループイフダン(LID)を行う事を想定して、2010年以降で15%間隔の変動がどの程度あったのかを調べてみました。大底から再び天井に戻すまでの上下動もカウントに含みます。

TQQQの15%ごとの変動回数と年間平均回数(2010~)

現在価格から+15%になる回数が年間3回程度、-15%まで下落後に0%まで戻す回数が年間1.8回程度と圧倒的に上昇するケースが多いようです。この結果を元にLIDの年間期待値を求めてみました。

TQQQのLIDの年間期待値

案の定、「常に100%保有し、15%上昇ごとに利確&再保有のLID」を繰り返した場合がもっとも期待値が高く、年間平均で+44.7%もの利益が期待できる事がわかりました。

現在走らせているのが、「常に48%保有し、-15%ごとに32-20%を追加購入するLID」ですが、この設定では+35.4%とかなり期待値が低くなることが判りました・・(泣)

 より長期での値動きは? 

この結果はより長期で見た場合にも妥当性があるのかを調べるため、疑似TQQQ(QQQの値動きから求めたTQQQの近似値)を使って長期の値動きを見てみました。

1999年以降の疑似TQQQの値動き

グラフの下に各期間の年間平均騰落率を示してありますが、ITバブルの際は-89.5%、リーマンショックで-14.7%ですが、その間の期間は+29.7%でした。

一方で今回検証した期間の11年間を見てみると何と+49.6%と圧倒的な上昇率を誇る期間であったことがわかります。

もし過去11年間の様な上昇率が今後も続くのであればガチホLIDが一番儲かるのは間違いありませんが、過去の値動きを見ても流石にこんな好調が今後もずっと続くとは考えにくいように思えます。

ということは、、、現在の設定の「常に48%、15%下落ごとに32-20%購入のLID」くらいが案外丁度いいのではないだろうか?・・・イメージの世界 (TдT)/

なお、もしITバブルが再来すると99.9%以上下落して電子クズになりますので用法用量にご注意下さい。

=21.7.13追記=

気になったので平均騰落率が+29.7%と低目だった2003~2008年の0→+15%の上昇回数だけをカウントしてみました。意外なことに5年間で14回、年間平均で2.8回と2010年以降の絶好調時と殆ど同じ頻度でした。

もし暴落頻度も同程度だと仮定すると、

2003~2008年の上昇率の場合

・ガチホLIDが142%と最も効率的

・現在の設定が134.2%

・常に50%、15%下落時に50%拾うLIDが136.5%

・15%下落時に100%購入LIDが130.9%

・常に60%、15%下落時に40%拾うLIDが137.6%という年間期待値です。

一方、2003年はITバブル崩壊からの急回復期を含むことからこの年を除外した2004-2008年では平均騰落率が+8.1%、0→+15%の上昇回数が4年間で7回、年間平均で1.75回と上昇頻度が随分下がります。このため、暴落頻度を2010年以降と同じだと仮定すると、

2004~2008年の上昇率の場合

・ガチホLIDが126.3%

・現在の設定が126.6%

・常に50%、15%下落時に50%拾うLIDが129.4%

・15%下落時に100%購入LIDが130.9%と最も効率的

・常に60%、15%下落時に40%拾うLIDが128.6%という年間期待値です。

暴落は-15%の頻度が高いため、-30%や-45%を拾う設定にしても意味がないようです(但し利益率は下落率が大きい方がやや高くなる)。よって、(頻度)×(利益率)が高い方に全振りするのが最も期待値が高くなる設定だと考えられます。

もちろん先のことは全くわからないので、今後はどちらの場合でもそこそこの利益が期待できる「常に50%保有し、15%下落時に50%拾うLID」を資産の一部に限定して用いて逝きたいと思います 💀

=21.7.14追記=

15%という水準が妥当なのかを検証しました。たまたまですが、妥当でした・・。

ナスダック100ブル3倍ETF(TQQQ)ループイフダンの最適設定 #2
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