新型コロナ収束へ。二番底のシナリオは?

2兆ドルの経済対策で月曜日こそセルザファクトが見られましたが、昨日は持ち直し、米株はここ5営業日で4営業日上昇しました。もう底を打ったのか?二番底は来ないのでしょうか?

 

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 新型コロナウイルスの現状 

パニックの震源は米株の暴落ですが、これを引き起こしたのは米国における新型コロナウイルスの感染拡大です。ニュースでは連日パニックを煽るような報道ばかりですが、実際のところはどうなんでしょうか?

よく報道される感染者の総数では感染拡大のピークがよくわかりませんので、より感度の高い日々の増加数、更に感度の高い増加率を見てみます。

 

 感染者・死亡者の増加数(3/31) 

アメリカ、EU、イタリア、イギリス

日々の感染増加数で見てもEU、イタリアなどはピークアウトしていることが見て取れます。死亡者数のピークアウトはまだ微妙ですが、発症から死亡に至るまで平均で8日かかるとの報告があることから、死亡者数増加のピークは感染者増加のピークよりそれだけ遅れているだけだと考えられます。一方でアメリカはまだ何とも言えない状態に見えます。

ref)https://www.cnn.co.jp/world/35151165.html

 

 

ドイツ、スペイン、フランス

こちらも感染者はピークアウトしたことが見て取れます。やはり死亡者はまだ微妙に見えます。

 

 

日本、オーストラリア

日本が最近感染の増加が見られましたが、その後減少に転じピークアウトの可能性が高そうです。オーストラリアは既にピークアウト傾向。また、両国とも欧米と比べると極端に死亡者数が少ないので今の所大きな問題は無さそうです。

 

 感染者・死亡者の増加率(3/31) 

次に増加数よりも更に感度の高い増加率を見てみます。日々の振れ幅が大きく見ずらいので、見やすくするために3日平均を表示しています。

 

感染者増加率

アメリカやEUを含め、殆どの国が既にピークアウトしていることがわかります。

 

 

死亡者増加率

アメリカ以外は概ねピークアウト傾向です。感染者増加率よりもピークアウトが不鮮明なのは、発症から死亡までのタイムラグが原因と考えられることから、既に感染者増加率がピークアウト傾向のアメリカを含め、近いうちに死亡者増加率でもピークアウトが鮮明になるものと考えられます。

以上のことから、指数関数的な感染拡大のフェーズは既にピークアウトを迎えつつあると推測することができます。では米株は二番底をつけること無くこのまま上昇傾向を続けるのでしょうか?

 

 二番底のシナリオ 

このまま新型コロナが収束に向かってくれればありがたいのですが、そうなるかどうかはまだわからないと言わざるを得ません。米株が二番底をつけに行くシナリオもいくつか考えられます。

 

感染拡大の第2波

新型コロナは80%が軽症または無症状と言われております。また、武漢における感染者は判明している20倍との推計もあります。よって封じ込めは事実上不可能であり、見かけ上の感染拡大が一旦収まり、渡航や移動の制限が解除された後に無自覚感染者の大量移動によって第2波が引き起こされる可能性は少なくない様に思えます。

 

大型破綻の連鎖

株価が暴落し、経済の急速な悪化が予想されております。この様な状況が長引けば、株を担保に借金をしている企業の資金繰りが急速に悪化し、大型破綻の連鎖がやってくるもの時間の問題と考えられます。米の利下げや2超ドルの経済対策はある程度有効だと考えられますが、それでも時間との勝負になりそうです。

 

原油の一段安

原油安は基本的に経済にプラスですが、あまりに安いと産油国の経済が悪化し、投資されていたオイルマネーが逆流します。例えば、産油国の政府系ファンドはここ数週間で既に~1500億ドルの株式を処分し、今後数週間で更に~750億ドル分を売却する可能性が指摘されております。

原因安の主な要因はロシアとサウジアラビアのチキンレースにありますが、現在の20ドル付近の原油価格は世界三大産油国であるアメリカ・サウジ・ロシアの採算分岐点を割っていると推測されることから、これが長期化したり更に安くなることは大きなリスクオフ要因となります。

 

以上の様に新型コロナがピークアウトを示し始めた現在でも米株が2番底をつけるシナリオは残されています。

 

上昇トレンドに回帰するのをじっくり待ってから投資を再開するのか、ピークアウトの兆候だけで投資を始めるのかは個人の好みですが、Tochiはここからさらに米株を買い漁る所存です (;´Д`)! 取らぬ狸の大儲け

コメント

  1. 匿名 より:

    あんた株では勝てないね。