日本の未来を憂うのは、単に暇なおっさんの特徴

日本は高齢化率(65歳以上比率)がダントツ世界1位の29%、15歳未満人口比率で世界ワースト2位の13%であり、2008年から人口の減少が始まっております。このままでは、あと40年足らずで30%も人口が減り、高齢化率は40%に到達することが予想されています。

 

 

日本の人口の推移と推計値

https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h29/html/nc135230.html

 

にも関わらず、政治は大企業と利権、老人の方だけを向いており、バブル以降は景気が上向く度に消費税を増税して景気をヒエヒエにし、何と30年以上も日本だけGDP(つまり給料)がほとんど上がっていません。

 

 

1990年以降の名目GDP成長率https://blogs.itmedia.co.jp/hana/2020/01/wdm01.html

 

老人に優しくて、高齢化する社会の何がマズイのか?

それは、この間、社会保障費だけが急増し(1980年から4.7倍の約120兆円)、20年後の2040年には188兆円を超えると試算されていることです。

 

 

社会保障費の推移https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/17/backdata/01-01-01-06.html, https://www.meijiyasuda.co.jp/mybizsupport/contents/common/bizinfo/myilw/pdf/report_14.pdf, https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=67559?site=nli

 

ちなみに、2020年の政府税収が64兆円。わずか20年後に現在の税収の3倍もの社会保障費を捻出することなんて到底不可能に思えます。仮に増加分を消費税で賄う場合、+26%の36%もの消費税率が必要になる計算です。そうなると、実に給料の72%が税金と社会保障のために略奪される事になります(2020年国民負担率46%+26%=72%)。仮に地球が温暖化しようとも、日本経済だけは氷河期に突入です!

こんなの、普通に生きてイケマセン・・😩

 

Tochiとしては、何とかして社会保障制度の抜本的な改革(大幅削減)が必要で、そのためには目先の選挙と利権にしか興味のない自民党のままでは絶対にダメだと思っていたのですが、御存知の通り、先日の衆院選の結果は自民党の快勝でした。

えっ、どういうことなん?日本の未来とか、皆んなどうでもいいの?

 

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 若者=現状維持でOK! 

この様な日本の状態で、一番被害を被るのは当然若者と現役世代です。今の老人世代は恐らく逃げ切れることでしょう。しかし、投票に行くのは老人ばかりで、若者や現役世代の多くが選挙にすら行きません。

 

 

投票しまくる高齢者、投票しない若者https://www.soumu.go.jp/senkyo/senkyo_s/news/sonota/nendaibetu/, http://www2.kobe-u.ac.jp/~oda/2015sag10th.pdf

 

そして、驚くべきことに、若い人ほど自民党の支持者が多いのです。

 

 

若い人ほど自民党に投票(NHKの出口調査)

https://www.nhk.or.jp/politics/articles/feature/72512.html

 

 

若者が自民党に投票する理由

 

これはつまり、若者や現役世代の大部分は、現状にそこそこ満足しているし、リスクを取って変えるよりも現状維持を望んでいるということを意味します。

 

 勝手に未来に絶望するおっさん(笑) 

よくよく見ると、どの世代でも自民以外の支持者のほうが多いのですが、実際の議席数は自民が過半数という選挙制度の闇が見えています。

とは言え、少なくとも現状では、政治に特別問題があるとは思っていないし、変えたいとも思っていない人がかなり多いということだけは間違いありません。しかも特に若い世代ほど・・。

 

こうなってくると、Tochiも考え方を少し変えざるを得ない様に思えます。日本の未来を幾らおっさんが嘆いても、若い人が「このままでいい」と言うなら、それが民意、民主主義ということなのですから。まあ、まず民主主義がクソなんだが。

 

「近頃の若いものはけしからん!」という台詞は、古代ギリシャの哲学者プラトンの書からも見つかった様に、数千年もの歴史のある、伝統的なおっさんのグチだそうです。

時代の変化に取り残され、思い通りに行かない不平不満を若者や政治のせいにしてグチる、歴代の老害おっさん達。もちろん若者達はどこ吹く風。現状を受け入れ、それなりに満足して生活し、それなりに子孫を残し、それが延々と続いてきたのが人の世の習わしなのかと。

 

「絶望の虚妄なること まさに希望に相同じい」(魯迅)

社会や政治にいくら絶望しようが、いくら楽観しようが、なる様になるし、なる様にしかならない。

そんな届かない世界のことより、自分や、自分の周りの小さな世界の為に心を砕いたほうが、よほど生産的と言えるのではないだろうか。

 

結局の所、

いつの時代も、国の未来を憂うのは、単に自分への絶望を社会に投影した暇なおっさんの特徴に過ぎない、ということなのかも知れない。

 

よし決めた、もう日本の未来は若者に全て任せた!すぽーーーーん♪(効果音:匙をブン投げた音)

コメント

  1. deds より:

    よく老人優遇という話を聞くが、具体的にはどの政策をいうのかが一向にわからないのだが、どの政策?

    • Tochi より:

      山程ありますが、一番金額が大きいのが社会保障制度でしょうね。
      日本の金融資産総額のほとんどを高齢者(50代以上で80%)が所有していますが、そのお金持ちの世代に、残りの20%しか持っていない貧乏な現役世代がお金を渡しているという異常な制度です。まあ、厳密には老人優遇と言うより世代間格差の方が正しいのですが、現在に着目すれば明らかな老人優遇政策になっています。

      直近では、18歳未満へのコ○ナ給付が色々と言われておりますが、同時に住民税非課税世帯にも10万円とあります。この住民税非課税世帯の実態は8割が年金を受給している高齢者です。しかも現役世代とは異なり、コ○ナ不況の経済的影響は年金世代にはほとんど有りませんので、実態は単なる老人優遇政策になっています。

      個人的に気になるのは、源泉徴収有りの特定口座の収入は社会保険料を支払わなくていい点でしょうか。多額の金融資産で多くの収入がある高齢者のほとんどが社会保険料を免れているということです。

      他には保育園は一向に増えないのに、高齢者介護施設がコンビニ並みに増えていることなんて老人優遇政策以外の何物でもないのではないでしょうか。

  2. deds より:

    投票率を加味しても有権者数は現役の方が多いし

    • Tochi より:

      その現役世代の多くが、若いほど現状維持を望んでいますので・・。

      まあ平和ボケなんでしょうね、恐らくは。

      そのうち痛みに気がついても、時既に遅しに違いない。

  3. deds より:

    社会保障制度はできたのは50年も前の話で、そんなころに老人優遇などという話は聞かなったわけで、それから老人の数が増えるに従い税制的に老人の負担は当然ながら増える方向に改正されてきてるわけです。
    おそらく優遇と言ってるのはイメージだけで言ってると思いますよ。

    • Tochi より:

      >老人の数が増えるに従い税制的に老人の負担は当然ながら増える方向に改正
      なるほど、昔の高齢者と比べて今の高齢者が優遇されている訳ではないという意味であれば、確かに仰る通りです。但し、現在の高齢者は支払った分よりも遥かに多く受け取り、現役世代はそうは行かないのでどんどん払い損になります。
      この問題は、老人優遇と言うよりは、世代間比率(即ち出生率)と経済成長率の見積もりの間違いが原因ですが、そのどちらも明らかに現実離れした楽観的な数値に基づいて制度設計が為されています。そしてその間違いを正さない為に、若い人ほど(予測値からの悪い方への乖離が大きいほど)割りを食うことになっています。
      よって、現在の老人と、未来の老人(現在の現役世代)との間に、受益・負担率の大幅な乖離が発生します。そして政府はそれを黙認している。これが社会保障制度における老人優遇の正体であり、イメージの問題ではありません。
      https://www.minnanokaigo.com/news/kaigogaku/no17/

  4. deds より:

    おそらく世代間対立をおあって得する人がどこかにいるんだと思います。
    ちょっと陰謀論めいた話になりますが

    • Tochi より:

      歴然たる世代間格差が存在していることを認識していることは常識だと勝手に思っていたのですが、案外知らない人が多いのでしょうかね・・。不安になります。(まあ、もしかしたら陰謀論に嵌っているだけなのかも知れませんが、、。そっちの方がむしろ嬉しい)

      • deds より:

        あくまでも自分の印象なんですが、ちょっと前まで日本の社会保障制度はいいという論調が支配的だったように思うんですね。それに比べて海外はなかなかひどいみたいな
        あるいは北欧に比べてまだまだだから充実させろみたいな
        それは若者とかマスコミも含めてそんな感じだった印象なんだが
        それが、2000万円問題くらいからかなあ、ここ数年なにか逆転し始めてきてる印象がある。
        どうも何らかの作為を感じるんだがなあ

        • Tochi より:

          >どうも何らかの作為を感じるんだがなあ
          増税の口実がほしいとかでしょうかね。財務省の次官だって「このままでは国家財政は破綻する」とか大ボラ吹いていましたし、なりふり構わぬ感じです。

          「ブラックスワン」で有名なタレブさんが、現代ポートフォリオ理論について、「喉がかれるまで何度でも言おう。社会科学で仮説の運命を握るのは伝染するかどうかだ。正しいかどうかじゃない。」と言っていたことを思い出します。
          マスコミや世論は正しいかどうかなんて二の次なのかも知れません。問題は伝染するかどうかだけなのかも。

  5. deds より:

    最近だけで同じようなことをブログに書いてる人を2,3人見たな。不思議に思ったんでそいつらにもどういう政策だって聞いたんだが答えはなかった。

    • Tochi より:

      韓○語か中○語で質問したら答えが帰ってきたら面白いですね。すぐ自白しちゃう工作員?
      ぶっちゃけ、マスコミとか政治家の中には工作員もしくは片棒を担がされている人は少なからずいると思っています。外国人参政権の導入を目指すとか、ちょっと正気の日本人とは思えませんので。

  6. deds より:

    FIREもそう考えると結構反年金キャンペーンなのかもしれないというか、投資さえしてれば年金なんかいらんわいみたいな感じですよね。30年後同じ投資リターンが継続してる保証なんか一つもないのに

    • Tochi より:

      >30年後同じ投資リターンが継続してる保証なんか一つもないのに
      それですよねー。それに自分も年金とかどうでもいいです。
      ただまあ、何をしていようがリスクがないなんて単なる妄想でしか無いですからね。
      結局は状況に応じて臨機応変に立ち回るしか無いと言うか。
      それに最悪でも、自分の命が無くなるか短くなるくらいのことですから、余り大げさに考えなくてもいっかな、とかなんとか・・。
      まあ、そうでも思わないとFIREなんて社会の鼻つまみ者で、かつ超ハイリスクなことやってられませんしね!