40歳からの妊活。体外受精はどこでする?

*妊活関係の露骨な表現が含まれますので苦手な方はここで閉じて下さい。

 

我が家は40歳を超えるくらいになってPuchi(パートナー)の意向で妊活が始まった。タイミング法はことごとく失敗、人工授精の1回目で奇跡的に妊娠にこぎつけたが敢え無く流産となって1年ほどが過ぎてしまった。

40歳からの妊活。初めての流産。何を想ったか?

 

散々もめた挙げ句、体外受精(IVF)を諦めが付くまでトライすることになった。

しかし、Tochiにはどうしても納得ができないことがあった。去年から保険適用になったのに、Puchiはナゼ自費診療を選ぶのか?である。

曰く、「私(高齢)にはその方がいいから」とか、「成功確率が高い病院だから仕方ない」とか、「採卵時の針が違う」などと言うのだが、本当にしっかりと調べたのだろうか?もっと近場で通いやすい場所では本当にダメなのか?

Puchiの説明ではイマイチ納得ができなかったので、やむなく自分で調べてみることにした。

 

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 生産率の比較 

採卵時に低刺激であることは譲れないらしい。どうも高刺激をするとPuchiの場合は副作用が出るに違いないと考えていて(根拠はない)、それがどうしても怖いそうだ。

 

各病院のHP等でも特徴が確認できるが、「特定治療支援事業」に採択されている病院では生産率(生きて産まれる率)などを比較することが(ある程度は)出来るようだ。

これで見ると、Puchiの使っている病院は確かにトップクラスで生産率が高かった。そして残念ながら近場ではここまで生産率が高いクリニックは(少なくともこのHPには)見当たらなかった。

そこで、似たような低刺激を採用しているらしき系列病院を適当に比較してみた。

 

 

生産率等の比較(2020年実績)

 

Katoは滅茶苦茶人数と移植回数が多い!方法も多様で大人気のようである。

一方でYumeとNacは規模こそ控えめだが、生産率がトップクラスに高い。高齢出産に当たる35-40歳の人において、1年で40%以上が出産相当とは驚異的ではないだろうか?

 

よく見るとNacは顕微授精を沢山するが、その後凍結移植に移行する個数が半数程度なので、スクリーニングの段階で沢山弾く傾向があるものと推測できる(もしくは凍結はするが移植は余りしないとか?)。Nacは最も体への負担が少ない自然周期の採卵を基本とするらしいので、それが関係しているのかもしれない。

また、患者数はNacの方が多いが、凍結胚の移植数はYumeとほぼ同じであるため、患者りの移植比率はYumeの方が高いと言えそうだ(移植辺りの生産率はほぼ一緒)。つまり、NacはYumeよりも採卵やスクリーニングの段階で苦戦する可能性が高いのかも知れない。

 

次に、高齢の場合は自然周期採卵のNacに行く傾向があるのかを調べてみた。

 

 

患者の年齢分布

 

確かに35-40歳の区分ではその傾向が見られたが、予想外な事に、より高齢の場合はむしろわずかにYumeが多いようだった。そしてKatoは比較的若い患者が多い傾向がある様だ。

 

また、Yumeは保険治療と自由診療にも大差がないとのことで、PGT-A(着床前診断)が条件次第で可能であった。Nacは保険が可能だとはしつつも、内心としてはかなり後ろ向きな印象を受けた。

 

 

Yumeの保険適応の説明

 

採卵針に関してはYumeが22G(針の太さ、数字が少ないほうが太い)で、どうもNacは23Gっぽいのだが(明確な証拠なし)、仮にそうだとしてもその差は外径が0.12mm(0.71 vs 0.63mm)と、大差があるとは言えない。そもそも細いと卵巣へのダメージは少ないだろうが、卵子(卵胞)へのダメージは逆に大きくなると考えられるので、どちらがいいとは一概に言えないように思える。

 

 結局どうするのか!? 

少なくとも今回適当に調べた限りでは、Yumeだと保険診療でも問題は無さそうだし、生産率もトップだし、高齢患者も多いし、採卵針も問題無さそうだし、PGT-Aへの移行もスムーズそうなので最高に思えたのだが、それでもPuchi的にはどうしても最初は自然周期で採卵、つまり自費診療がしたいらしい・・😂

 

ま、まぁね。

確かにその方がいい可能性もあるけどさ、だったらわざわざ調べた意味ってありんすか?🤔

 

結論:諸行無常!

 

*素人が適当に調べただけなので内容の正確さに責任は持てません。クリニック選定の際はどうぞご自身でじっくりとお調べ下さい。

コメント

  1. お久しぶりです、ブログ覗きに来ました。
    ウチも体外受精してたのですが、僕らの時代はまだ健康保険対象外で基本自腹でした。
    ただ東京都の補助金制度があったのでそれを利用して半分くらい回収してました、これも回数制限があってたしか5回まででした、でないと野放図にやられると都も財政壊れますしね。
    今は健康保険対象になったのでもしかしたらこの助成制度が逆に無くなっちゃってるかもしれませんが調べてみると何かあるかもしれないですね。

    なお病院選定は完全に奥さん任せで、そこはやはりあれこれ調べて自分の好みがあったみたいです。
    けっこう有名な実績病院を選んでましたね。
    そこは僕が口出ししてもロクなことにはならんだろうなと思い、はいそうですかと全部了承してました。

    お子さん出来ることを願っています

    • Tochi より:

      コメントありがとうございます!
      助成金は健康保険適応以降は無くなった様です。つまり自費診療でやると完全自腹、今が一番高いという何だか本末転倒な状況になっております(笑)
      健康保険適応の場合も回数制限はあるようで、財政を考えれば当然ですが、一方で高齢者の医療は年齢制限も回数制限も一切ないというのは正直モヤります。
      一体日本は、少子化対策がしたいのか、少子高齢化にしたいのか!?
      (コロナ対策を見ると後者かな・・)

      >そこは僕が口出ししてもロクなことにはならんだろうなと思い、はいそうですかと全部了承してました。
      いやー、大人ですね!
      自分もそれがいいんだろうなとは思いつつも、余りにも高すぎる費用に自制心が間に合いません。(どーしてこんなに高いのか、犬じゃダメか、何故なのか・・?)
      実際ケンカにしかなってませんので(笑)できる限り自制を心がけたいと思います!

  2. 自治体の補助制度、無くなってしまったのですね。
    ほんと高齢者の健康保険モラルハザードは亡国システムになっていますね、コロナ無駄遣いとあわせて崩壊が加速したと思います。

    僕達は都合7回の体外受精で200万使いました、ただ先の補助金制度で100万は戻したので自腹は100万という感じです。
    奥さんの知り合いには10回20回とやって1千万近く使うなんて人も居たらしいです、まさに青天井です。
    脅かすわけじゃないですが、これの怖いところは止め時がなかなか見つからない事です。
    10回ダメでも11回目は成功なのでは、20回でも21回目は、と続けちゃうんですよね。
    そしてやめたとして、その止めたあとに、あの時11回目をやっておけばもしかして今頃出来ていたのでは、という気持ちで過ごしてしまう人がいるみたいです、なのでそこも含めて心の準備してたほうがいいかも。

    もちろん暗いことを考えるのではなく、成功するっていう明るい気持ちでやるのが良いかと思います。

    なお、参考までに僕の体外受精の記録一覧です。
    https://manekinekonomigite.blog.fc2.com/blog-entry-1919.html
    このような経過をたどるのかあって感じでヒマな時にでも。

    • Tochi より:

      体外受精の記録、めちゃめちゃ参考になります、ありがとうございます!

      >これの怖いところは止め時がなかなか見つからない事です。
      実は最初からこれが怖く、成功しようと失敗しようと1年だけで終了という約束の元に妊活に同意したのですが、実際1年経って終了を促すと、『昔の私のことを言われても今の私にはどうにも出来ないからやめて!』との逆ギレ徳政令宣言を頂き、愕然としました!(約束とは・・!?)

      突っぱねて一生恨まれても割に合わないので渋々継続に同意しましたが、気がついたらものの見事に沼にハマってしまいました(笑)

      >あの時11回目をやっておけばもしかして今頃出来ていたのでは、という気持ちで過ごしてしまう
      いやー、これは未来過ぎて想像できていませんでしたが、これはこれで結構きつそうですね!
      軽い気持ちで始めたばっかりに・・辞めときゃよかったっ(笑)