何度か分かり易いYoutubeを拝見したことから興味があった両学長さんの本、「本当の自由を手に入れるお金の大学(2020) 両@リベ大学長著」を読んでみました。
お金の基本、特に副業や投資、節約に関してまるで絵本のようなビジュアルで、とてもわかりやすくかつ的確に説明している本でした。
また、YoutubeやSNSとの連携もあって広がりが有る新しいタイプの書籍で、これは売れるだろうなぁ、と納得させられる本でした。
とは言え、FIREや投資、つまり元々お金に興味がある人ならばほとんどが知っていることばかりであろう極めて基本的な内容がメインでした。一方で内容は多岐にわたるので、例えばこれから新社会人になる人などには必読の、とても参考になる本である様に思えました。
例によって個人的に気になった部分をまとめます。
車の生涯費用
おすすめの副業
投資詐欺(ポンジ・スキーム)
不動産投資の比較
自由=幸せとはかぎらない
日本のフルタイム労働者は、平均して年間約2,000時間働いとる。もし45歳で経済的自由を達成したら、65歳で定年する人と比べて4万時間も自由な時間が増えるわけや。様々なストレスから解放されて、4万時間もの自由が手に入る。仕事が苦痛でしょうがない人にとっては、正に「人生を取り戻した」と言えるレベルやろ。
ところが、いざ手に入れてみると、自由というのは飼いならすのが難しいものなんや。
・自由ゆえの、孤独
・自由ゆえの、不安
・自由ゆえの、責任
仕事一筋でバリバリやってきたビジネスマンが、十分な資産を蓄えて定年を迎えて引退。豊かな老後を送れると思いきや、定年後の孤独に馴染めず体調崩してポックリ逝ってしまう・・こういうケースは、決して珍しい珍しくないんやで。
せっかく自由を手に入れても、「このまま何もせずぶらぶらと過ごして人生を終えて良い良いのか?」「自分は、ただご飯を食べて寝るだけためだけに生まれてきたのか?」そういう不安や虚無感に悩まされて、人生を悲観してしまう人もおるな。
自由ということは、何をするのも自由な代わりに、何が起きても全てが自己責任なんや。孤独に苦しみと、不安に悩まされ様と、決して誰かのせいにすることはできん。自由であればノーストレス、幸せに来られるというのは、幻想にすぎないということやな。
ここで大切なのが、「使う力」や。お金は、所詮はツール(道具)にすぎん。これをいかに上手に使えるかが、幸せに生きられるかどうかを決める一つの大事な要素になるで。
Tochiの勝手な感想
プレゼンのパワポ資料をまとめだたけみたいな本でしたが、情報が多岐にわたり、内容もしっかりしているので飽きずに読めました。
今はSNS時代なので、いわゆる文字ばかりの本よりも、こういった見やすい・分かり易い本の方がウケるのは当然の流れのような気がします。情報の深度に問題があるのかも知れませんが、HPやYoutubeとリンクされていればある程度は解消可能でしょうし、短時間に全体をざっと眺めるには最適な手法であるようにも思えます。
いやぁ両学長さん、お見事です!
・・一方で、流動食コンテンツばかりに触れていると固形物が食べられなくなりそうな気もします。食べ過ぎは禁物か?
コメント