新車で納入され、免許取り立てのPuchi(妻)がウッキウキで乗り回していたハンターカブ(JA65)ですが、1週間目には立ちごけでステップが歪み、2週目には曲がる練習をしている最中にバランスを崩して何故かバイクから降りて支えようとして、何故かアクセルをぶん回してぶっコケてハンドルとブレーキレバーが曲がってミラーは取れ、走行不能になってしまいました・・(汗)
幸いケガは軽い打ち身程度で大したことはなかったのですが、このままではその内大怪我をしそうな感じなので修理とともに安全性に全振りしたカスタムを決行しました!
まずは修理から・・
ブレーキレバーは純正と区別がつかない感じです。ミラーは純正よりもカッコいいし、後方がかなり見やすくなったので変えて良かったです。簡単に交換できました。
ステップの曲がりはYoutubeに修理方法があったので、真似して直しました。分解してトンカチで叩きまくって歪みを治す感じです。割りと大変なので二週連続でやらされたのはうんざりしましたが、キレイに治りました!
マフラーカバーも凹みましたが、外して裏から叩いて無理やり直しました。
これで治ったかと思って乗ってみるとナニカ違和感が・・。正面から見るとハンドルがガッツリ歪んでました(笑)
ハンドル自体は自分でも交換可能ですが、ハンドルが曲がるほどの衝撃を与えたとなると、ハンドル以外にも何かダメージがあるかもしれないので念のためバイク屋さんに修理を依頼しました。
結果、どうやらハンドル自体は曲がっておらず、ハンドル支持部の歪みを調整しただけで治ったようです(工賃6,600円)。
安全性向上カスタム(足つき)
なぜこんなに頻繁にぶっ倒すのか?
「高齢で初めてバイクに乗っているから。慣れていないから。足つきが良くないから。」辺りが考えられます。確かに、オフ車風で重心が比較的高く、軽くてクラッチもないバイクなので、出だしやカーブで若干ふらつく印象はあります。
とはいえ、単にスクーターの様な軽いバイクによくある特徴なので慣れてしまえばいいだけですが、ふらついた時に足つきも良くないと確かに不安感は高そうです。
Puchiは160cm以上あり、片足だとベタ足、両足でもつま先が付くので問題と言えるほどではありませんし、ローダウンには様々な意見もあるようですが、これ以上事故られたら精神衛生上良くないので、この際足つきを思いっきり良くすることにしました!
・シートのアンコ抜き(ローダウンシート化)
ディアブロなど様々なローダウンシートがあるようです。ただ、シートの厚みは減るけど幅が広くなるせいで足つきの改善効果はほとんど無いかごく僅かのようです。
現状で最も効果的なのは純正シートのアンコ抜きの様です。バイクのシート交換はやったことがあるのでアンコ抜きも自分でできそうですが、修理したバイク屋さんに聞いたら8,000円とお手頃だったので依頼しました。
・サスペンションのローダウン(25mm)
SP武川から40mmローダウンのリアサスも発売されていますが、これを使うとサイドスタンドを短いものに交換したり、フロントフォークの突出しもやらないといけないこと、余りバイクのバランスを崩すと走行性能が悪化する可能性があるそうなので、25mmローダウンにしました。YSS製であれば20mmダウンで1万円程度と安いのですが、2万kmでへたるという話だったのでよりしっかりした見た目の武川製にしました。
色々工具も必要だし、マフラーを外さないといけないということだったので躊躇しましたが、Youtubeの説明の通りにやったら簡単にできました。一応適合のマフラーガスケットと液状ガスケットも用意しましたが、ほぼ新車だったせいもあってか使わなかったですが排気漏れはしませんでした。安いトルクレンチとソケットセットも一緒に購入しました。20~110Nと今後のタイヤ交換でも使えるトルク範囲で、電池も不要なので1本持っていても損はないと思います。
なお、リアを低くするとセンタースタンドが立てづらくなるという話だったのですが、「多少重いかも?」という程度の違いでした。バンク角(サイドスタンドで停めた時のバイクの傾き)も問題なさそうです。
効果は絶大でした!
カスタム前。両足だとつま先ツンツン
カスタム後。わずかにかかとが浮く程度、ほぼベタ足
アンコ抜きとリアサス交換の合計で5cm程度の足つき改善効果が見られ、ほぼベタ足状態にまで足つきを良くすることができました!
視線がかなり低くなったので走行時の爽快感は若干減った印象ですが、代わりに発進や低速時の安心感、跨がりバックのし易さは格段にアップしました!リアサスが短いので当然かも知れませんが、純正より固めの印象です(5段階設定の3の場合)。
後ろを下げたので、前も下げよう(フロントフォークを突出す)かと悩みましたが、単純に突出し量を変えるだけではなく、アクスルシャフト(タイヤの軸の棒)に負荷がかからないように調整する必要があるようですし(ボルトを緩めて適当に突き出すだけじゃ恐らくダメ)、そもそもハンターカブの純正シャフトはある程度元から歪んでいるらしいので、色々と面倒くさそうで躊躇してやりませんでした。
とは言え、カスタム後も普通に走っていて気が付くほど大きな走行性の違いは感じられませんでした。
安全性向上カスタム(ヘッドライト)
夜に走ってびっくりしたのですが、LED化のせいか、ヘッドライトが滅茶苦茶暗いです。街中の街灯が多いところだと街灯の光に負けてヘッドライトを点けているのがわからない位なので、相手に自分の存在を知らせることができません。これだと右左折時にかなり危ないです。
逆に街灯が少ない場所であればそれほど問題は無さそうですが、街乗りの安全性向上には必須だと考えました。中華製のフォグランプで配線から全て自分でやれば安く上がりそうですが、わからなかったので専用キットを購入しました。
キットなのにギボシ加工は自分でやらないといけないので電工ペンチが必要です。後述するMotoskillのエンジンガードに取り付けたので、フォグランプステーも必要でした。スイッチを固定するいい場所が見つからなかったので、オリジナルステーでミラーの根本に付けました。
電源はヘッドライトに割り込みますが、USB電源もヘッドライトから取っているので追加で入るか不安(スペースが足りないかも)でしたが、キレイに折りたためばヘッドライトに配線を納めることができました。車体フレームにアースと称してマイナス極を配線するのが驚きでした。
なお、説明書にはエンジンガードに付ける場合はマフラーも車体カバーも全て外すと記載されていましたが、左側のカバーを外すだけでカバー内に配線を収納できました。
工程が多く、また慣れない作業でやや苦戦しましたが、ライトが何倍も明るくなったのでやった甲斐がありました!
ヘッドライトのみ
ヘッドライト+フォグランプ(下の丸い2つの光がフォグランプ)
フォグランプを点けてやっと車のヘッドライトと遜色ない明るさという印象で、気持ち下側を照らすようにすれば明るすぎて対向車が眩しいという程ではありません。(これが一番実用的でオススメのカスタムかも)
安全性向上カスタム(ガード類)
よくコケるならガード類は必須です。体が車体に潰されるリスクを軽減できますし、バイクの保護にもなるので遠出して帰れなくなるリスクを減らせます。でも何かカッコ悪いイメージが・・汗
そこで、元々オフ車風のハンターカブをよりオフ車風にする様なガード類を装備することで、なるべくダサくせずに防御力の向上を図りました!(ま、オフロードなんていかないけど)
オフ車風カスタムイメージ図
Diablo製と悩みました。Motoskill製はJA55までは付けるのが大変だったらしいのですが、JA65用(2023年版ハンターカブ)は説明書もあり、簡単に取り付けできました。
ややエンジンカバーが下がってエンジンとの隙間が広がりますが、シフトチェンジやブレーキ操作時にエンジンガードが足と干渉しないようにするためだと考えられます。エンジンガード自体は思った以上に目立たず自然です。
ガードにはなりませが、見た目の統一感のために付けました。JA55用ですがJA65でも簡単に付きました。かなりしっかりしているのでちょっとした積載に使えそうです。
積載例:わんこリュック(はみ出とる・・)
2度目の転倒では何故かヘッドライトもガリっていたので、同じくMotoSkillのヘッドライトガードも検討しましたが、やたらゴツいパーツを本体ではなくハンドル部に付けることになるので、ハンドル操作が重くなったら嫌なので軽い物にしました。
取り付けは簡単。見た目へのインパクトはヘッドライトガードが一番ありました。これはむしろ付けたほうがゴツくなってカッコいいかも!
二度の転倒はどちらもマフラーカバーが凹みました。カバーくらいで済めばいいのですが、もっと力が加わるとマフラーが根本から折れたりするのでガードすることにしました。こちらは説明書一切なし!でしたが、簡単に取り付けできました。
ブレーキレバーはコケると曲がったり折れたりしやすいのでガードしました。が、実はこれが一番苦戦しました。
まず、バーエンドのネジが全く動かない!どうやら接着剤でネジを固着してあるようで、普通のドライバーではビクともしません。だったら力で攻めようかとスピンナハンドルを買いましたが、届く前に試しにバーエンドを1分くらいガストーチで炙ったら外せました(熱で接着剤が溶けた?)
外せたはいいけど、今度は付かない!右側のガードがケーブルかウインカーか、ブレーキフルードカップに必ず干渉します。色々ずらしても解消せず。JA65でも使えるような記載があるものの、JA55とは右側のスイッチボックスが異なっている影響でケーブルの出方が違うため、どうやら干渉を完全には避けられないようです。
最終的にはハンドルを名一杯左に切った時だけケーブルが接触する様な絶妙な位置に何とか収めましたが、明らかに設計とは異なる固定位置であろうと考えられる接合部の歪みが残っています。まぁ最終的には何とかなった(?)からいいのですが、これで専用設計と主張するのは流石に勘弁して欲しいところです。
さー、これだけ安全策を講じればもうコケない!(でおくれ~)
カスタム後写真
正面
正面斜め
ヘッドライトガード、エンジンガード、マフラーガード、フォグランプ
後方から見たマフラーガード、センターキャリア、エンジンガード、アンコ抜きシート
ミラー、ブレーキレバー、アーマーガード(右ハンドル)
フォグランプスイッチステー(左ハンドルのミラー根本部)
SP武川25mmローダウンリアサス
キタコ USB電源(丸いゴム蓋)