ソーシャルデングで安全に運用する方法 #3 (17/2/13)

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ソーシャルレンディングは5-10%程度と、銀行の0.02%などと比べるとはるかに高い利率を得ることが出来る代わりに、サービス事業者の倒産や貸し倒れなどのリスクを個人で追う必要があります!少しでもリスクを減らすためには、安心できる事業者の異なる借り主の案件に分散投資することが安全運用の1つのポイントとなります。

 

しかし、ホームページでファンドを見ていてもサービス事業者の違いや借り主の違いは良くわかりません。そこで今回はどうしたらソーシャルデングで大切な資金をより安全に運用出来るのかについてまとめてみました!

 
 
   卵は一つのカゴに盛るな!分散投資で安全運用   
 
貸し倒れリスクはどんなに厳密に審査をしていても必ず発生するものです!もし1件の案件にだけ集中的に投資して貸し倒れされたら大損害です!このリスクを最小限にするには、「卵は一つのカゴに盛るな」の投資の格言に従い、なるべく多くの事業者に分散投資することがポイントとなります。 しかし、ホームページでファンドを見ているだけでは借り主がはっきりせず、複数のファンドに申し込んだからといって本当に分散投資になるのか確信がもてません!これはソーシャルデングでは借り主を特定できないように匿名にしなければいけないという規制があるため、あえて表示していないためです。それじゃあ分散投資は出来ないのか?
そこで各サービス事業者に直接問い合わせて聞いてみました!
 
maneo

「ローンファンド詳細」に記載されている事業者Cや事業者Mなどのアルファベットは、事業者が異なる場合は別のアルファベットを割り当てている。しかし、関連会社等(例えば特別目的会社)も別のアルファベットになるため、その場合は同じ借り主になる場合もあるので、案件の内容をよく理解してから投資をすべし!とのこと。



クラウドバンク

ファンド詳細ページの「保全の仕組み」に記載されているI社やJ社などのアルファベットは、融資先ごとに固有のアルファベットで記載している。このため、同一のアルファベットが融資先の複数のファンドに投資した場合は分散投資になりません!とのこと。



LuckyBank

当サービスでは同一借入人の識別については出来かねますとのこと。別の案件に投資したからといって本当に分散投資になっているかどうかは判断できないということのようです。ただ、「都内の不動産業者」などの表記がありますので、大まかには識別出来そうです。



クラウドリース

同一の借り主には同一のアルファベットで表記されておりアルファベットが違う場合は異なる借り主とのこと。



みんなのクレジット

「都内の不動産業者」などの表記がありますので、大まかには識別出来そうです。メールの質問に応答して頂けなかったので多額の投資をするのは気が引けます。利回りもキャンペーンも魅力的ですので、もう少し利回りを下げてでも是非安心できる経営をお願いしたい所です。(*17/3/26追記:行政処分の勧告がなされました。少なくとも結論が出るまでは新規の貸出をしないことをお勧めします!)


TrustLending

同一借入人の識別については出来ないとのこと。但し、こちらも「都内の不動産業者」などの表記がありますので、大まかには判別出来そうです。


Green Infra Lending
同一の借り主には同一のアルファベットで表記されておりアルファベットが違う場合は異なる借り主とのこと。同じアルファベットで「四国地方」と「東北地方」など所在地が異なるのは、借り主は同一だが担保が異なり、担保の所在地を示している為だとのこと。
 
この様に、業者を選べば分散投資は可能ではあるものの、業者ごとに特徴や対応に大きな差が有ることがわかりました。
 
 
   サービス事業者選びは慎重に!   
 
もう一つ忘れてはいけないのがサービス事業者の倒産リスクです!比較的新しい小規模のサービス事業者が乱立しているため、競争も激しく淘汰されるサービス事業者も出てくることが予想されます。そこでそれぞのサービス事業者の特徴の違いを比べてみました。170214SL.png
業界最王手のmaneo
募集実績も断トツで純利益も安定しています!案件も非常に豊富です。その分利率が少し低めなのが悩みどころ。でも安心感には代えがたい!
 
TrustLending
新しいサービス事業者ながら純利益がプラスで安定した運営をしています。全案件担保付きで、安心感も利回りも高いです。少し変わっているのは、入金は募集完了後で、分配金が毎月指定の銀行口座に手数料無料で支払われること。案件は比較的少なく、安心だけど少し投資に手間がかかります。
 
CrowdBank
ソーシャルデングの中では老舗で規模も2位ですが、2015年度に営業停止の時期があった影響で純利益がマイナスになっております。しかしその後順調に実績を増やしていることを踏まえると2016年以降は改善されること期待されます。逆に財務状況を公開していない事業者は公開が不都合(赤字?)と疑いたくなりますので、仮に一時的にマイナスでも理由が明確で改善が期待される場合は評価できると思います。払戻手数料無料が地味にありがたいです。老舗なので利回りは少し低めです。
 
LuckyBank
全件不動産担保付き、規模も3位で安心感も利回りも高いです。人気がありすぎるため、募集開始から数分で募集が完了してしまいます!募集開始時に待機しておかないと投資できないので手間がかかりますが払戻手数料も無料で個人的には一番お気に入りです!
 
みんなのクレジット
利回りが高く、大抵キャッシュバックキャンペーンをやっているため、大変オトク!反面、メールはスルーだし、源泉徴収をしていなかったりする大らかさがあります!
(17/2/28追記:その後しっかりと徴収されるようになりました。)
(*17/3/26追記:行政処分の勧告がなされました。少なくとも結論が出るまでは新規の貸出をしないことをお勧めします!)
 
CrowdLease
利回りが高く案件も豊富で人気です。maneoの子会社という安心感も人気の秘密と思われます。
 
Green Infra Lending
利回りが最高レベルで人気です。maneoの子会社という安心感もあります。しかし、よく見ると借り主は事業者AないしはCだけで、分散投資は難しそうです。もう少し借り主が増えてくれれば利用したいのですが、分散投資に向かないため今の所私は様子見です。
 
この様に、かなり業者ごとに特徴が異なります。安心を取るか、利回りだけで押し切るか。手間を掛けても両方取るか?投資家のセンスの見せ所です (^∇^)ノ
 
以下はCrowdPortによる2月の利回りと応募額ランキング。応募額では最王手のmaneoが断トツですが、利回りが最高のGreen Infraが2位と攻める投資家も多い模様!利回りと安心感のLuckyBankは順当に3位です。
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