震度3までならへっちゃらです!
先日、家計の支出に対する食品の割合を示す「エンゲル指数」が29年ぶりの高水準になったというニュースを見ました。何と25.8 %!給料の1/4以上がご飯に消えているという計算です。このグラフは少し大げさで、最低の2005年と比べても3 %しか変化していないし、バブルの時代 1987-1991年に戻っただけだから大したことないとも言えます。
参照) http://news.yahoo.co.jp/pickup/6230446
しかし、エンゲル指数は生活水準と逆相関があることが知られていますので、徐々に、いや2014年から急速に生活水準が悪化したことを示しているともいえます。これは主に消費税率が上がったことが原因と考えられますが、確かに、給料は殆ど上がらないのに社会保障と税金ばっかり上がりまくるのは実感しています。そこでふと思ったのは、今の日本って本当に裕福なのか?という疑問です。そこで実情を少し調べてみました!
GDP世界第3位の経済大国、日本
今は世界第3位ですが、資源に恵まれない国である日本が中国に抜かれるまではGDP世界第2位を守ってきました。その事自体は驚異的なことだと思いますが、この手の統計は少し冷静に見る必要があります。GDPはあくまで国単位。人口が多ければ大きな数字になるのは当然です。日本の人口 は世界第11位(215カ国中。メキシコ、フィリピンの間、2015年)、国土面積は61位(228カ国中。ノルウエー、ドイツの間)なので面積の割に人口が多いんです。国民1人あたりのGDPで表すと32位(213カ国中、フランス、ニューカレドニアの間)。先進国には違いないけど、元々決して世界屈指の裕福な国ではないんです。むしろギリギリ先進国くらい。そりゃあ、いくら真面目で勤勉な国民だと言ってもも、湧いてくるお金である資源が少ないというハンデには勝てません。
給料は?生活費は?
では給料や生活費はどうでしょうか?給料が安いと嘆いているサラリーマンは多いでしょうが、実は賃金は国民1人あたりのGDPの割に高く12位(121カ国中。イスラエル、アイルランドの間。2017年?)、生活費も国民1人あたりのGDPの割に高い11位(122カ国中。イギリス、香港の間。2016年)なんです。大して稼いでいない割にはいい給料でいい暮らしをしているということです。
ブッラク企業が多い?
日本人は真面目でブラック企業でも我慢して働くイメーシですが、実際はどうでしょうか。何と労働時間は25位(41カ国中。2015年)で、労働生産性は35位(192カ国中。2015年)です。分母が違うので、労働時間は平均かむしろすこし短いくらいで、生産性が比較的高いことがわかります。どうも実感と合いませんが、何と男女賃金格差は2位!(34カ国中。2015年)なので、男女間の労働の格差が大きく、これを平均している事もある程度は影響していると考えられます。いずれにせよ、海外でもいわゆるブラック企業、労働者から絞れるだけ絞って払わないのは案外まかり通っていると言えそうです。そして日本人だけが働きすぎとは決して言えませんでした。
なぜ割りといい暮らしが出来ているのか?
国民一人あたりのGDPが32位で、生産性も同じくらい。労働時間は平均的。それなのに給料と生活費は10位程度を維持できているのは何故なのか?どこからかこの歪を解消しているお金が湧き出しているのです。そう、それは未来の子供の借金!御存知の通り、政府債務(対GDP)は1位(185カ国中。ギリシャ、イタリアの上。2015年)。歳入から歳出をひいた財政収支(対GDP)は142位(189カ国中。エクアドル、パキスタンの間。2015年)と、借金前提で何とか賄っている状況が窺えます。
まとめ
日本は30位くらいのGDPと生産性で先進国ギリギリの立ち位置だけど、10位くらいの給料をもらって結構いい暮らしもしている。借金でね(ハート)の様です。先が思いやられますね。やはり自分の身は自分で守るしかありません ( ̄^ ̄)ゞ ループイフダンで。キリッ
(参考サイト)
http://www.globalnote.jp/
http://ecodb.net/ranking/imf_ngdpdpc.html
https://www.numbeo.com/cost-of-living/country_price_rankings?itemId=105
コメント
いま日本の借金ほとんどないそうですよ
みな日銀が買い取っちゃったんで
それで新たな借金は金利ゼロでできます。
こんないい状態の国他に探してもないですよ。
コメントどうもありがとうございます!
私はこの手の話に詳しくないのですが、調べてみると確かにそういう説もあるようですね。
ただ、日本銀行券も国債も単なる紙切れで絶対的な価値は無く、価値はみんなが価値があると思い込むこと(=信用)で成立しています。じゃんじゃん刷って借金帳消し!なんてことを続けていればいづれ信用が減って単なる紙切れに近づくでしょう。まあこれも極論ですが。
具体的には、何らかの理由で金利が上昇したら終わりますね。このままいくと利子が膨れ上がって返せなくなりますので。
そうなると返ってこなそうだから誰も買わなくなって、益々利子が上がって、、、となって最終的に破綻します。
国が大手を振るって自転車操業を始めたということです。
国民の資産を(勝手に)賭けた大実験です。