昔からさんぽはよくしていましたが、それは主にタバコのため。辞めてしまった今となってはタバコではなく犬のくーぴーがさんぽの動機です。
そんなくーぴーも生後2ヶ月でうちに来た当初はさんぽは元より外の世界はただ怖いだけでした。慣れさせるために毎日抱っこして外に連れていき、ぶるぶる震えるくーぴーをたま~に下ろして外の世界も安全なことを少しづつ納得させていきました。
1-2週間してある程度外の世界に慣れたら今度は散歩のしつけ。呼んでも来ないし車が来ても突進するし、ヒヤヒヤいらいらしてとても一緒に連れてきて楽しいと言えるような感じではありませんでした。それでも何となく毎日散歩に連れ出している内に、何をしたら怒られるか、どうすれば楽しいかを見つけたようで、少しお利口さんになり、少しづつさんぽを好きになり始めました。
今では「さんぽいく?」と呼びかけると(なんですとっ!?)とガン見してきます。
「じゃいこっか」と動き出すと玄関に向かって一目散。どうも風邪に飛ばされた葉っぱを追いかけたり犬や飼い主に会ったり、枯れ草を頬張るのがとても楽しみなようです。
寝そべって枝や枯れ草をかみかみしたり
わらび風の草を食べたり
ここ掘るわんわんしたり
とにかく走ったり
(ちょっと汚れちゃった)てへっ♪したり
ちょっと、、?
犬なので笑いはしませんが、ぴょんぴょんした仕草や、はしゃいで走り回っているのを見ているととても楽しそうで、こっちまで楽しくなってきます。日本語が通じるわけもないのについ「さんぽ楽しいね~、優しいわんちゃんに会えてよかったね~」とか言ってしまいます。
人は鏡といいますが、ヒトじゃなくて犬からでも幸せって感染するんですね。くーぴーに釣られてTochiも今ではすっかりさんぽの虜です。
共感の仕組み
社会的な生き物であるヒトや恐らく犬も実際には自分が体験した訳ではなくても共感をすることで幸せを感じたり、悲しくなったりします。
実はその様な役割を担っていると考えられる神経細胞がすでにサルや鳥から発見されています。その名もミラーニューロン。”鏡の神経細胞”です。どんな神経細胞かというと、自分が運動する時と、他人の運動を見たり聞いたりするときに同じ様に反応する神経細胞です。
ミラーニューロンによって他者の痛みや喜びをまるで自分のことのように感じ取ることで、相手の行動を理解し、お互いに協力したり他者を助けてグループ全体の利益を得ることが出来ると考えられます。また、ミラーニューロンを使って自分の行動と他社の行動を比較することで、他社の行動を物まね学習すると考えられています。
完全な余談ですが、神経の最先端でもまだわかることはこの程度のことに過ぎません。測定すらままならないのが実情なのです。本当ならば情報処理の原理を調べて、それを応用したり改変したりできればいいのですが、生物は測定すら難しいほど細かくて、数が多くて、素早く変化するのです。おむすびの具を当てるのとは難易度が桁違い!
だからこそ面白く、しかし調べれば調べるほどわからないことがわかる。それが現在の神経科学です。わかったように語る人はわかった気になっているか、わかったことだけに着目いしているか、自覚しているけど必要に迫られわかったように振る舞っているだけで、実の所はやはり謎だらけ。早く誰か解明してTochiにやさしく教えてほしいものです。
共感を利用して幸せゲット
ミラーニューロンなんていうシステムがあると知ったらこのシステムを使用しない手はありません。幸せそうなヒトに近づいて幸せを分けてもらったり、楽しそうなわんこと遊んで楽しくならないと大損です。
また、意識しようがしまいがその様なシステムがヒトにも備わっているのだから、誰かを幸せににするために自分が幸せになって一緒に楽しく生活するなんていう風にも応用できそうです。
「あなたが幸せじゃないと私も幸せになれないから」
昔Puchiがつぶやいていた言葉が思い出されます。当時は「そういう考え方もあるよねー」という位にしか思ってなかったのですが、案外的を得た言葉だったのかも知れないな。と今では思います。
飛んでるPuchiに見てるTochi
あったのか、Tochiにも1個はミラーニューロン
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