本当に鬱だったかも知れないと最近になって思う訳 ~豆腐の味~

本当に鬱だったかも知れないと最近になって思う訳 ~豆腐の味~

Tochiは今流行りの鬱(うつ)ということにして仕事を辞めました。病気ということなら周りの理解も得やすいし、単に口実として都合が良かったからです。しかし当の本人には全くその自覚はありませんでした。日々の仕事が特に辛いわけでもないし、罵声を浴びせられるようなこともありませんでしたし。

ただ、体調に関しては(病気までではないけども)なんかオカシイ、、とは思っていました。

いつも頭痛がするし、耳鳴りがするし、ダルいし、すぐ疲れるし、やる気が全く出ない。仕事に支障をきたし始め、少しでも良くなるならと一応心療内科には通っていましたが、薬を飲んだからと行って特に良くなるわけでもなく、とても困ってはいました。でもまあ日常生活を送る上でだけならば特段支障もないわけで、「どうしてこんなにやる気がでないんだろ」とがっかりするというか、残念というか、情けないような気持ちで日々をやり過ごしていました。

 人はどんな 小さな地獄にも落ちる 指の先ほどの 

銀色夏生さんの言葉ですが、Tochiにもそんな地獄があったのでしょうか?

 特に仕事が辛いわけではない(もちろん楽しくもないケドね)

 Puchiも優しい(ことが多い)

とまあ普段の生活にはそこまで深刻なことは思いつかないのです。あえて挙げれば、生き残りが厳しい職種だったので、仕事や仕事の将来に対する悩みは常にありました。そして解決の展望も全く描けていませんでした。それに体育会系の上司と馬が合いませんでした(こっちが大きそう)。かれこれ10年以上。

アチアチの地獄はなかったけれど、割と熱めのお風呂に長く入りすぎてのぼせてしまったのか、思い当たるのはそんなものしかありません。

 ヒトは素早い変化しか気が付けない 

たまに実家に帰省すると「太ったね」とか「髪が伸びたね」とか言われますが、自分では余り自覚できません。いつだって今がデフォなので大昔とでも比べない限り変わったことなんて気が付きません。長針も短針も、眺めていたら動いているように見えないのと一緒です。

昔は人一倍活動的で常に動き回っていたことを思い出して初めて、あるいは最近少し元気になって初めて、当時やる気が全く出なかったことがやっぱりおかしなことだったのかも知れないと思うようになりました。まだ半信半疑ですが、鬱だったのかも知れません。

 鬱のボーダーライン 

ところで、最近流行ってますよね、鬱。

製薬会社が薬を売るために大々的にキャンペーンをした結果、鬱の人口が大幅に増えたなんていう人為的な側面も少なからずあるようですが、鬱に伴って神経間で情報をやり取りする物質であるセロトニンが少なくなったり、脳の一部で神経細胞が少なくなるといった現象が生じていることがわかるにつれ、単なる「気持ちの問題」から徐々に「病気」の一種と考えられるようになってきました。

「病は気から」なんていう言葉が状況をややこしくしておりますが、実験動物ですら個飼いをしたり、強いストレスに長期間晒すことで運動量が低下したり、記憶力が落ちたり、やる気が減ったりという”うつ様行動”を示すことが知られておりますので、単に気持ちの問題だけでは無い側面があること、また鬱に対する耐性は個人で異なっているものの、状況次第では誰でも鬱になる可能性があるということは言えそうです。

参照)https://www.jstage.jst.go.jp/article/fpj/130/2/130_2_97/_pdf

事をややこしくしているのは何も製薬会社の思惑だけではなく、セロトニン濃度や神経細胞のカウントが血液検査のように簡単には出来ないという技術的な側面もあります。このため、主観という極めて曖昧な診断基準に基づいて鬱かどうかを判断するため、医師のポリシーや患者の表現方法、さらには言葉遣いや服装、絵心などといった眉唾な証拠までが判断材料になっているのが実情です。このため、本人にはもちろんのこと、医師にすら正確に判断することは極めて困難な病気であると言えそうです。

それでも一応、、国際的な基準はあって、代表的なものにDSM-IVとICD-10があるそうです。

DSM-IVの例

以下の症状のうち、少なくとも1つある。

 1.抑うつ気分
 2.興味または喜びの喪失

さらに、以下の症状を併せて、合計で5つ以上が認められる。

 3.食欲の減退あるいは増加、体重の減少あるいは増加
 4.不眠あるいは睡眠過多
 5.精神運動性の焦燥または制止(沈滞)
 6.易疲労感または気力の減退
 7.無価値感または過剰(不適切)な罪責感
 8.思考力や集中力の減退または決断困難
 9.死についての反復思考、自殺念慮、自殺企図

上記症状がほとんど1日中、ほとんど毎日あり2週間にわたっている症状のために著しい苦痛または社会的、職業的、または他の重要な領域における機能障害を引き起こしている。これらの症状は一般身体疾患や物質依存(薬物またはアルコールなど)では説明できない。

参照)http://www.kobe-med.or.jp/kobe_G-P_net/shindan.html

この程度、大好きな彼女に振られたりしただけで誰でも当てはまるんじゃ、、?

そのためかどうか知りませんが、一生で鬱になる割合は何と13~17 %もあり、女性が男性の2倍程度だと考えられております。再発率に至っては6割だとか。薬、売れまくりですね。

参照)http://www.e-heartclinic.com/kokoro/senmon/utsu01.html

 どうしたらいいのか? 

当時から思っていたことですが、そしてかなり酷な話かもしれませんが、個人的には鬱(ないしは鬱状態)を治すには「自分か、環境を変える」しか無いような気がします。自分を変えるなんて大変な努力がいることだろうし、鬱で元気がない時にそんなことが出来るのか疑問です。というか、出来なかったから鬱になったんだしね、、。環境なんてなおさらです。実際、Tochiも細かい努力は色々しましたが、解決には至らなかったし、環境なんてそりゃもうお手上げでした。

そんな時はお医者さんや周りのヒトやネットや親にでも頼って、「何とかしてもらう」のが一番。それも無理ならやけっぱち!仕事でも何でも放棄したらいいと思います(無責任)。

気をつけないといけないのはお医者さんです。精神科医とか結構ヤバイ人が多いので、お気に入りのヒトを見つけるまで探し続けることがとても重要なポイントだと思います。薬は、Tochiの場合はドーパミン系の薬は効果があったものの一時的(2週間くらい?)で、SSRIやSNRIはほとんど効果を実感できませんでした。一方で抗不安薬系の薬にはかなり助けられました。根本的な解決にはなりませんが、(ワラよりはマシなので)すがってみるのも有りだと思います。

色々と敏感すぎたり、ヒトと違ったりすることも悪いことだけじゃありません。味噌汁だって薄くてはじめて豆腐の味に気がついたりすることもあるんだし。

あー、住所と年金の手続きいくの面倒くせーーーーーーー    (zzZ)

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コメント

  1. きおぼ より:

    うつを治すにはとにかくもがかないことだよ
    何もしないこと
    それで薬を飲んてれば治るよ

  2. きおぼ より:

    理由補足すると、うつの時は認識が歪んでしまうので何をやってもだめなんだよ、判断を間違える。
    だから元気づけるお誘いとかも断った方がいい
    治ってから、判断しないとやばい

    • Tochi より:

      「どうしたらいいのか」ということに関しては、私の場合たまたま周囲が変わってくれ、いい方向に向かったためにこの様な書き方をしました。アーリーリタイアをある程度念頭に入れていたこともあり、かなり特殊なケースだったと思います。

      また、再発率が6割ということは逆に考えれば4割は薬ないしは自然に治ったと考えられますので、きおぼさんのおっしゃる通り、何もしないで薬などで治るケースも多々あるのだと思います。「判断を間違える」ことに関しても主治医はもちろん、親身になってくださった方々によくご指摘いただいたことでもあり、正にその通りだと思います。

      ケースバイケースと言ってしまっては身も蓋もないかも知れませんが、薬がダメで、中々治らず、他にいい選択肢が無い様なケースに関しては「仕事でも何でも放棄」というスタンスもアリなんだぜ!というのが言いたかったことです。

      貴重なご指摘、感謝いたします。