今後の投資計画(FASとTMF)。新NISAはどうする?

このブログはリタイア投資ブログなのにも関わらず、ここ2年ほど投資関係の話をロクに取り上げてきませんでした。この理由は長期投資だから気にする必要がないという様な健全なものではなく、リスクを取りすぎた余り含み損多数の塩漬け状態で全然売買を出来ていなかった事にあります!

しかし、来年(2024)からは1,800万円まで非課税の新NISAが始まりますし、このままいつまでも逃げ続けてチャンスを棒に振るのも勿体ないので、いい加減新たな投資計画を立てたいと思います(遅っ!)

 

スポンサーリンク

 現在の米株投資状況 

米株現物ポートフォリオ円グラフの赤枠:レバレッジ型ETF

QQQ(ナスダック100ETF):長期投資

VOO(S&P500ETF):長期投資サブ

TQQQ(ナスダック100ETFブル3倍):手動ループイフダン(停止中)

FAS(金融ETFブル3倍):長期金利上昇ヘッジ

 

一昨年(2021)からほぼ変わらずです。たまに分配金でVOOを買い足しています。

TQQQは未だにピークの半値程度で大損状態ですが、これは元に戻るまで塩漬け予定です。というのも、TQQQは当時国内で買えなかったために海外のIB証券を使っていたのですが、2023年になってIB証券から年内に日本居住者を締め出すというアナウンスが有り、これがどうなるのか判明するまでは手を付け辛いので放置しています。

また、締め出された場合も価格が戻るのを待ってから決済し、QQQやVOOなのど非レバレッジ型の長期投資に切り替える予定です。ループイフダンで頻繁に売買して目先の確定利益を追うのも悪くはないのですが、生活費自体は分配金とS&P500 CFDの自動売買で稼げる目処が立ちつつあるので、現物は頻繁に売買するのではなく長期投資で気長に儲けたいという考えに変わりました。

 

問題は、利上げ開始前に決済する予定だったFAS(金融ETFブル3倍)です。利上げ直前にロシアのウクライナ侵略で株全体がガクッと下げたために戻るまで待ってしまったのですが、金利が上昇を続けても戻すどころかむしろ下げてしまい、これまた塩漬けになってしまいました。。

FASの様な金融株は「景気敏感株」であり、利上げをする好景気な時に上がりやすい傾向があるのですが、今回の利上げは景気が良いと言うだけではなく、インフレの抑制が主な要因であったことから逆に下げる結果になってしまったものと考えられます。

ではどうしたらいいのか?

 

 FASの値動き 

FAS(赤・緑バー)とS&P500(オレンジ線)、米10年債金利(水色線)を日足で表示しました(2011年以降)。

 

FAS(金融ETFブル3倍)と米10年債金利の相関(中段の青色)を見ると、確かに長期金利との相関が強いです。高金利になれば銀行が儲かりやすいので当然に思えます。しかし、それよりも遥かにFASとS&P500(下段の水色)の方が高い相関が見られます。

これは、FASが米10年債利金利よりもS&P500と似た様な値動きをすることを意味しているので、いつになるかはわからないけれどS&P500がまた高値を更新する様になればその内戻すだろうと考えることが出来ます。

 

一方で、今のインフレがいつまで続くのかはまだかなり不透明であり、一旦は落ち着きつつあるけれど引き締めを緩めたら第二波が来るという予想もあることから、もしこのまま握り続けるのであれば相当の期間、塩漬けになる覚悟が必要であろうと考えられます。

また、現状の強い引き締め下では景気の悪化が予想されることから、2024年はS&P500もFASもネガティブな値動きをする可能性が少なくないようにも思えます。

だったら一旦FASを損切り、景気が悪化しても(しなくても・・)儲かるようなETFに乗り換えるのはどうでしょうか?

 

 TMFの値動き 

TMF(20年超国債ETFブル3倍、赤・緑バー)とS&P500(オレンジ線)、FAS(紫線)、米10年債金利(水色線)を日足で表示しました(2011年以降)

 

FAS(金融ETFブル3倍)とTMF(20年超国債ETFブル3倍)は逆相関が多く(中段の青色)、TMFは米10年債金利と強い逆相関が見られます(下段の水色)。

第二波があるにせよ、将来的にインフレが収まって金利が下がれば(もしくは景気悪化で金利をある程度下げざるを得ない状況になれば)現状で既にかなり下がっていることもあり、TMFが大きく上昇する可能性が高いと考えられます。

 

では、どの程度までの上昇が見込めるのでしょうか?

 

 

TMF(20年超国債ETFブル3倍、赤・緑バー)とTLT(20年超米国債ETF、オレンジ線)、IEF(7-10年米国債ETF、水色線)、米10年債金利(黄色線)を日足で表示しました(2011年以降)。

 

コロナ前のここ10年程度、TMFは10~30$で推移し、米10年債金利(黄色線)の平均的な利回りである2%程度であればTMFは20$前後で推移するようです(赤線)。現在5$程度なのでこの位まで金利が下がれば4倍程度が見込めそうです(*2023.12.4に10株→1株に併合予定)。

また、レバレッジでないTLT(20年超米国債ETF、オレンジ線)の場合は、同じくらいの金利で120$前後なので(赤ボックス)、現在90$として同様の条件で1.3倍程度が見込めそうです。

 

一方で、米国の財政破綻リスクやインフレの長期化リスク、戦争の拡大などのリスクもあるのでここまで絵に描いた餅の様に推移するとは思えませんが、TMFは過去最低水準であることから少なくともFASを握りしめて気絶するよりは遥かに有望な気がします。

うん、FASはどこかで損切ってTMFに乗り換えよう・・(泣)

 

 

現在のFASさんの惨状-4.7万$!なのに円が糞すぎるせいで損切ったら課税される(泣)

 

 

ウハウハな時のFASさん。+11.8万ドル!投資はタイミングが全て!

 

 新NISAをどうするか? 

新NISAの前に今年のNISA枠が120万円分残っているので、この枠は年内にTMFで埋める予定です。但し新NISAはレバレッジ型ETFが買えないので、1.3倍しか見込めないTLT(20年超米国債ETF)を買うくらいなら米株がガクッと下げた特に特定口座を(損)切って、スポットでS&P500(もしくはQQQの投資信託?)でも購入するつもりです。

長い目で見ればチャンスは幾らでも来るだろうから、5年で一杯にするとか無茶をせずにある程度タイミングを測りたいと考えています(果たしてそんなことが出来るのか!?)。

 

それでも問題が残るのは「積立投資枠」です。

 

 

 

スポットで買える最大値(成長投資枠)は年間240万円の最大1,200万円までなので、最低でも600万円は積立投資をしないと1,800万円の枠を使い切れません(*逆に積立投資だけで1,800万円は可能)。

Puchi(妻)の口座は「SBI-SBI・V・S&P500インデックスファンド」を最大限の年間120万円に設定しましたが、既にリタイアして給与所得がないTochiには5年間とはいえ毎月10万円を支払うのは精神的に重荷です。

 

そこで、毎日購入で月に2万円程度を25年間積み立てて600万円の枠を埋めることにしました(国民年金代わり。国営ネズミ講は可能な限り免除にする予定!)。でもそんなに長くイキテルかなぁ・・。

 

 

SBI証券PCトップ>「投信」タグ>「積立設定」の「設定一覧」

 

1ヶ月あたりの金額(ピッタリ2万じゃないの)と次回発注予定日が変(何故か年内)なのは多分仕様のバグです。

 

また、S&P500は米国比率が高いというリスクがあるので、資産が評価額で1.5億円以上になったらそれ以降はオールカントリーETFに切り替える予定です。

 

 

さて、最大の問題はいつFASを切ってTMFに乗り換えるかだが。う~む・・サッパリわからん 😭

 

 

== 23.12.13追記 新NISAの設定変更!==

Oandaの米株自動売買から撤退して資金が浮いたので、(少なくとも当分は)新NISAの積立枠(年120万円)を一杯に活用することにしました。

 

 

SBI証券PCトップ>「投信」タグ>「積立設定」の「設定一覧」の新設定

 

相変わらず日程と金額がおかしいですが、やはりそういう仕様のようです。

クレカ積立にしないのは買い付けが特定の日に固定されるためで、(証拠はないが、普通に考えれば大量の買い付けがある日時がバレていたら)不利なレートで買わされる可能性が高い気がするのと、月イチと大差はないにしても毎日買い付けのほうがより安心できるからです。

コメント

  1. ふなむし より:

    私もFXトラリピで数4ケタまんえんの大損を抱え込んでいますが、アホな事にリスクを取っていた認識は全くなく、逆に安全と思い込んでいました。
    それ故、歴史的な円安に対応できず、メンタルがズッタズタのボッロボロです。
    今は最近の株高で長い含み損から戻った持ち株をヤレヤレ売りしてキャッシュを増やしていますが、ある意味、あらゆる投資商品の中で断トツに安い円に投資しているとも言えます。

    新NISAは期待している人が多そうなのと、あまりにも「株は長期で上がるものだ」という認識が広がっているため、逆にそうならない気がするので様子見です。
    まあ市場の期待通り株はまだまだ上がるかもしれませんが、踊らされるのはもう疲れたよパトラッシュ・・・

    • Tochi より:

      ふなむしさんこんばんは~

      >歴史的な円安に対応できず、メンタルがズッタズタのボッロボロです
      いや、やばいですよね、この円安。自分もFX辞めてなかったら絶対食らってました。しかしそろそろ日米長期金利差は減少に向かいそうですが、果たしてどうなるものか・・(教えて欲しい・・)。

      >逆にそうならない気がするので様子見です。
      投資あるあるですよね!
      過去の例を見ても、10年20年停滞することなんて割と普通にあるので、やっぱり運が大事ですよね~。「絶対なんて絶対ないからっ!」

      >踊らされるのはもう疲れたよパトラッシュ・・・
      (笑)ネロさんガンバッテ!

      さて、来週あたりOandaの自動売買でも損切りするかな・・(泣)

  2. 一読者 より:

    たまたま先週TMF買いました。夫婦で余っていた今年の一般NISA分計240万円分だけナンバーズやスクラッチを買う感覚です。TOCHIさんにフラグ建てられたと震えておりますw