「努力はきっと報われる。」
一生懸命仕事をしていればきっと誰かが認めてくれて、その内社会に認められるようになり、結果的にお金も稼げる様になる。この世は因果応報。例え何度失敗しようが諦めずに努力を続ければいつか必ず結果がついてくる。
直感的には正しいようにしか思えませんし、またそうであって欲しいとも思うのですが、少なくとも労働と投資の世界ではこの理屈は通用しない様です。
労働よりも投資の方が儲かる。たけき者が更にたける
苦労して働いている労働者と、そこに投資をして寝ているだけの資本家。果たしてより儲かるのはどちらなのでしょうか?
フランスの経済学者ピケティさんの調査によると、投資のほうが3倍も儲かり、労働者と投資家の格差は広がる一方だそうです(ピケティの定理)。
投資利回り(4~5%)は賃金上昇率(1~2%)の3倍!
ref) http://beginnerofthefunduse.blog.fc2.com/blog-entry-98.html?sp
時間が経つと労働者はどんどん貧しくなり、投資家はどんどん裕福になる。えっ、実際働いているのは労働者なのに!?
でも本当なのでしょうか。例えば日本でもそんな傾向は見られるのでしょうか?例えばアベノミクスは?一応賃金上がったけども?
例)アベノミクス金融緩和で起きたこと
ref) http://jcp-niiza.net/2018/09/09/m180909-3/
企業の利益と配当はめっちゃ増えてるけど・・・賃金上昇はほんの僅か(泣)いや、でもこれアベノミクスがおかしかっただけなんじゃない!?
残念ながら、米国でも日本でもこの傾向は変わらないようです。
ref) https://ironna.jp/article/1050
そんなのオカシイ!そう思うのが普通の感覚である気がしますが、そもそも何故こんな傾向があるのでしょうか?
誰のための仕組みなのか?
一見奇妙に思えるこの傾向ですが、資本家がなぜ投資をするのかを考えると何となく理解できます。
もし経済成長率(=ほぼ賃金上昇率)と投資収益率がイコールであるならば、投資家は高いリスクを取って投資をするインセンティブがありません。せいぜい減らさないために国債を買うか銀行にでも預けておけばいいだけです。
よって、企業(労働者の雇用主)が投資を得るためにはリスクに応じて経済成長率以上の見返りを投資家に支払うことが必要になります。例えば、社債は国債よりも、長期債は短期債よりも高利回りである必要があります。
またある意味、労働者は企業から賃金という形で投資を受けていると見なすことも出来ます。信用の乏しい(=リスクの高い)個人がこの投資を得るためには労働によって賃金よりもよりも遥かに高い利益を投資家である企業にもたらす必要があります。
つまりこれは資本主義の原理とも言える様な基本的な仕組みであることがわかります。
労働よりもお金がお金を呼ぶ仕組み。そんな社会に・・・金持ちがした (TдT)
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