我が家は事実婚です。事実婚を選んだ理由は、「夫婦別姓」が認められていないからです。
そしてこの度、、、とある理由で離婚することにしました!
事実婚のメリット・デメリット
当然ですが、事実婚は法律上の婚姻とは異なります。このため、婚姻で認められる殆どの権利が得られない代わりに、同性にしなければいけない等の義務も生じません。
一番気になったのはTochiが死んだ際の相続ですが、これは死にそうになった時点で出せるように「婚姻届」を作っておく、最悪のケースを想定して「遺言書」を作っておくことで解決したことにしました。
それでも解決できないデメリット
夫婦別姓を認めていないこともそうですが、現在の婚姻や社会保障制度の問題の一つは、既に存在しない「家制度」を前提としており、しかも一家の大黒柱として「夫」のみが働くことを前提としているところです。
このため、手当や控除などは共働きで結婚している方が不利だったり、第3号被保険者といった働かないほうが有利という、現在の社会状況とは相容れない明らかに不平等な制度が未だに放置されています。
事実婚ならこういった矛盾とは関係ないような気がしていましたが、実は無関係ではいられませんでした。
それは、事実婚は税法上の扶養対象にはならないものの、社会保険上の扶養対象にはなる点です。これにより、(保険組合によっては)第3号被保険者になれます。裏を返せば、社会保険の減額や免除が個人ではなく、世帯収入で判断されてしまうのです。
これまで税金や社会保険料は全て別々に支払っていますし、お財布だって完全に別々です。にも関わらず、仮に収入が少ない年でも社会保険料の減額や免除だけは世帯で判断されることで弾かれてしまうのです。
これを防ぐためには、どちらかが扶養に入るか、さもなくば事実婚を解消して同居人に戻るかですが、我が家は当分、後者にすることにしました!
なお、純粋に損得だけで考えれば、普通に結婚し、扶養に入って「第3号被保険者」になり、かつ「扶養控除」を受けるという専業主婦(主夫)コースが一番お得です。ただ、それだと夫婦別姓に出来ないことと、Tochiの投資状況次第で扶養に出たり入ったりするのが面倒くさいこと、年金をアテにする気が無いことから同居人を選びました。
また、妙な固定概念ですが、得をするために妻の扶養に入るというのは何だかヒモっぽくて個人的にイメージが悪いからというのもあります。逆なら至って普通なことなので、理論的に考えればこらは単に刷り込まれた男尊女卑の差別意識に由来する感情なのでしょう。
とはいえ、「常識とは十八歳までに身につけた偏見のコレクションのことをいう(アインシュタイン)」とも言うように、理屈はどうあれ、イメージが悪いと感じること自体は同仕様もありません・・😬
事実離婚(事実婚の解消)方法
婚姻のように事実婚を規定する法制度がある訳ではありませんので、仮に事実婚として役所に届け、続柄を例えば「妻(未届け)」にするなどをしていた場合でも、どちらかが住所を変えるだけで勝手に解消されてしまいます。
我が家の場合は引っ越しはしませんので、必要な手続きは「世帯分離」でした。
転入や転出などの書類で世帯分離を申請し、Tochiの身分証を見せ、「年金と国保も確認して下さい」と言われたので、そちらにも行って事情を話し、「大丈夫です」と謎の励ましを受けただけで終了、印鑑すら不要でした。
イジメありきの社会
日本の社会保障制度は、貧乏な現役世代の給与を裕福な老人に渡しているという制度の趣旨に反する様な異常な状況が常態化しております。しかも、直近の衆院選でも見たとおり、現役世代の多くは選挙に行かないので、むしろこの異常な状況が今後益々強化されてしまうものと考えられます。
この問題の根幹には、放置され続けてきた少子高齢化問題があります。とはいえ、確かに日本は長らく出生率が低い方ではあるものの、先進国はどこも低く、日本やイギリス以外は移民を大量に受け入れることで人口減少を免れているのが実情です。
ここから見えてくるのは、一部の人々が裕福に暮らすためには、より多くの奴隷的な(搾取される側の)労働者が必要であるという現実です。日本の場合は老人を裕福にするために若者が奴隷扱いを受け、それ以外の先進国では自国民を裕福にするために移民が奴隷扱いを受けているものと考えられるからです。
・・誰から搾取しよっか?
イジメはダメ!差別はダメ!とか子供には言っておきながら、社会全体ではイジメ先を探し続けているというキレイな矛盾。
でもこれは、そもそも賃金労働制自体が、単に奴隷制よりも資金効率が良かったために採用されただけの「隠された奴隷制(植村邦彦著)」であるという見方があるくらい、根深い話です。
さておき。少なくとも日本の場合は、如何にしてじじばばの搾取から身を守るかは今後益々重要になるという位であれば、まず間違いない話だと言えるのではないでしょうか・・😎
コメント
じじばばとの世代間対立をあおるような記事が多いが
党の年代別支持率をみるかぎり、じじばばが保守的とは言えない。むしろ現役世代が保守的なんだよ。
仰るとおりですね。不思議なことに若い人ほど自民党支持者が多い。
でもそれはきっと受け皿となる野党がないことに加え、税制や社会保障制度の詳細を教えないこと、すなわち国民を意図的に無知にしていることも大いに関係しているように思えます。
実際、自分もリタイア前に確定申告をする様になって初めて税制を勉強しましたし、計算して初めて社会保障費の余りの高さを知って驚きました。「会社が半分負担」とか言ってるのも完全に詐欺師の理屈ですしね。
ナシーム・タレブさんの本「ブラック・スワン」に、感謝祭を迎えるまでの1000日の間、毎日エサを与えられたことで未来の幸せを確信する七面鳥の話がありましたが、保守的な現役世代というのはこの七面鳥と同じなのではないでしょうか。知らんけど。
若者自らが気づかない限りどうしようもないと思うが
趣旨が異なりますが、未来が明るく思えなければリスクを取ろうとせず、保守的になるのは動物としての本能であって、ある意味当然のことなのかも知れませんね。
何かにチャレンジしたり変えるのは良くなる可能性と共に必ず悪くなるリスクが伴いますので、未来に対する期待と言うか、結果に対する見積もりが物をいいそうなものです。と同時に、現在に対する評価(不満の強さ、もしくはハングリー精神?)も重要そう。
もしかすると若者は、仮に搾取されていても、それなりに満足していると言うことなのかも知れませんね。
(だとすれば、未来を憂うのは単に自分への絶望を社会に投影した暇なおっさんの特徴に過ぎないという事なのかも・・。)
面白いもので、この様な若者の傾向は何も日本に限ったものではなく、アメリカでも若者はどんどん保守的になっているそうです。GAFAMなどの先進的な企業を起こしているのはその多くが実は移民だとか。まさに塞翁が馬ですね。