米株自動売買(S&P500、MT4 EA)の最適設定は? 値幅と利確頻度。ループイフダンとは一体何者なのか?

2021年の9月から海外口座のAxioryで本格的に始めた米株指数、S&P500の自動売買(MT4 EAによるループイフダン)は、年末までの4ヶ月で+137万円、2022年の年始から3.5ヶ月で+127万円と絶好調です!(22/3/18現在)

 

これまでの過去データを用いたシミュレーションにより、

・最大ポジション数はなるべく少なくした方が高利回り(例外的な大暴落時を除く)

・想定ドローダウン(DD)は20%が最も高利回り(国内口座は40%の方が良い)

などの特徴があることがわかりました。

米株自動売買(S&P500、MT4 EA)の最適設定は? ポジション数と利回り
2021年の9月から海外口座のAxioryで本格的に始めた米株指数、S&P500の自動売買(MT4 EAによるループイフダン)ですが、年末までの4ヶ月で+137万円と大当たりでした!ループイフダンは一定値幅で売買を繰り返す手法で、下落中でも

 

そこで今回は、ポジション間隔(値幅)を変えた際の利回りと利確頻度を調べてみました!

 

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 値幅と必要資金、利確頻度 

これまでは最高価格を4,800$とし、48$値幅(現在最高価格の大体1%程度)でナンピン&利確、現物の1株相当(Axiory=0.02Lot)のループイフダンで検証しました。

今回は値幅を48~192$(現在価格の1~4%)で変化させ、最大ポジション数は5~20ポジション、想定DDは20~50%の範囲で検証を行いました。用いたデータは前回同様、Dukascopyから入手した2012.1.1~2021.12.31の10年分のS&P500のデータで、1分足でバックテストを行いました。

以下が値幅を変化させた時の必要資金(=証拠金+含み損)と年間平均利益、利確頻度です。

 

 

 

例えば1%値幅で最大20ポジション、40%DDを想定した場合、29,856$が必要資金で、年間平均利益は3,766.8$、利確頻度は週に1.51回程度です。

同等の設定として、2%値幅にすると、最大10ポジション、40%DDを想定した場合、15,168$が必要資金で、年間平均利益は2,102.5$、利確頻度は週に0.42回程度です。最大ポジション数が半分になるのでLotを倍増して比べると、値幅を広げることで必要資金に対する期待利益(=利回り)が高くなり、その代わりに利確頻度が大きく減少することがわかります。

4%値幅でも同様の傾向ですが、利確頻度が月に0.57回と極めて少なくなることがわかります。

 

 ロスカット込みの利回り 

これらのデータを元に、年間利回り(利益÷必要資金×100, %)を求めました。

 

 

 

これはロスカットが発生しない場合ですが、実際の運用では想定DDを上回るDDに遭遇した場合、ポジションごとに順次ロスカットが発生します。

そこで、過去60年程度のS&P500の値動きから暴落頻度を求め、想定DDを超えたら必要資金相当額がゼロになるロスカットが発生するという最悪の想定の元にロスカット込みの利回りを求めました。

 

 

 

例えば、最も効率的な20%DD想定の場合、1%値幅(最大20ポジション)だと利回りが15.1%ですが、2%値幅では17.5%(最大10ポジション)、4%値幅では23%(最大5ポジション)と、ロスカット込みでも値幅が広いほうが利回りが上昇することがわかります。

但し最高価格でポジションを持つ関係上、1%値幅, 最大20ポジでカバーできる範囲は19%DDまで、2%値幅, 最大10ポジでカバーできる範囲は18%DDまで、4%値幅, 最大5ポジでカバーできる範囲は16%DDまでと厳密には若干条件が異なります。

 

 

以上を踏まえ、個人的には、

Axioryで0.02Lot(現物1株相当)、最高価格4,800$、48$値幅の場合、

高利回り用:20%のDD想定、最大1ポジ、1~4%値幅、必要資金量998$(LC込み利益399$)

生活費用:20%のDD想定、最大10ポジ、2%値幅、必要資金量5,664$(LC込み利益991$)

を組み合わせて運用し、ロスカット込みで年利17.5~40%程度を目指した運用を行いたいと考えています。

 

当然、高利回りの方が魅力的ですが、米株自動売買はリタイア後の生活費を稼ぐことが一番の目的なので、暴落時でもある程度は利益が得られる様に2%値幅で最大10ポジションの運用を併用する予定です。Lot数は資金量や目標金額、実績に応じて調整します。

また、値幅は広いほうが高利回りですが、4%値幅まで広げると2ヶ月に1回程度しか利確せず心理的に辛そうなことから、月に1~2回程度の利確頻度である2%値幅としました。

 

なお、2020年の様な大DDがある年は例外的に最大ポジション数が大きい方が高利回りなので、利上げと緩和縮小(QT)による大DDが見込まれる22~23年は2%値幅で最大ポジション数を10、想定DDは30~40%程度で運用する予定です。

 

 ループイフダンとは一体何者なのか? 

ループイフダン(グリットトレード、トラリピなどとほぼ一緒)は、一定値幅でナンピンと利確を繰り返す手法です(下図)。他のEA(自動売買)と異なり、動作原理が極めて明確でシミュレーションも容易なので、TochiはFX時代から好んでこの手法を使ってきました。

 

 

ループイフダンのイメージ図

https://www.grid-trading-systems.com/system/sengoku/

 

今回検証したS&P500ループイフダンの場合、最大ポジション数は少なく、値幅は広くして利確頻度を極限まで下げたほうが効率がいいという傾向でした。

 

同様の傾向は過去に検証したドル円のループイフダンでも認められました。

ループイフダンの最適設定の検証 (17/3/12)
iNet証券のループイフダンやインヴァスト証券のトライオートなどはイフダン(売りと買いの指値を同時に注文する)を特定のレンジで繰返して行う注文方法の名称です。仕事中や寝ている間にも指値になったら勝手に売買をして利益を積み重ねてくれます!ただ

 

レバナスETF(TQQQ)のループイフダンでもガチホが最も期待値が高いという傾向でした。

ナスダック100ブル3倍ETF(TQQQ)の暴落確率は?ループイフダンの最適設定?
前回はS&P500からレバレッジ型ETFへ乗り換えるベストタイミングを探りました。今回は代表的なレバレッジ型ETFであるナスダック100ブル3倍ETF(TQQQ)をループイフダン(一定値幅で売買を繰り返す手法、トラリピ、グリットトレードなど

 

これは即ち、ループイフダンは多くの場合、細かく売買することで利確頻度を大きく高める代わりに、ガチホと比べて利回りを大きく下げるという欠点のある手法であるということを示唆しています。

S&P500 CFDはレバレッジを掛けることこの欠点を補い、高い利確頻度でありながら高利回り実現させる手法であると言えそうです。

 

ロスカット込みでも現物以上の高利回りが期待できるので、デメリットが余り思いつかないのですが、敢えて言えばポジションにマイナス金利が発生すること(配当も発生する)、過去に例の無いような大DD、もしくは頻繁な大DDが来た場合には想定以上に資金が溶けること(Axioryはゼロカットなのでマイナスにはならない)、株と比べて税制が不利なことなどが挙げられます。

雑所得(海外FX・CFDや副業)と税金の関係。税比率は如何ほどか?
投資は勝つのがまず難しいですが、勝てる様になると次の敵、税金が立ちはだかります。株は特定口座で確定申告しなければ(源泉徴収で完結し)20%だけで済みますが、海外FX・CFDや副業の場合は税率が累進課税の上に、社会保障費も上昇してしまいます。

 

一方で、米株という世界一安心感の高い資産への投資にも関わらず、ドローダウン時でも値動きさえあれば利益が得られるというS&P500ループイフダンのメリットは、投資で生活費を稼ぐ必要があるリタイア民にとっては最高に魅力的な特徴だと言えるのではないかと考えています。

FIRE民に最適の投資はコレ。低資産でOK、サラリーマンの副業にも!
米国株式は、過去200年以上に渡り、高いリターンをもたらしてきました。各資産価格の200年以上に渡る推移この世界一の安心感と高い期待値を踏まえれば、米株ETFで資本主義経済の成長に賭けることが最も優れた投資の1つである事は大いに納得できます

 

 Tochiのトレード結果とポジション 

現在、海外口座2つ(Axiory)、国内口座1つ(Oanda)、合計3つのS&P500の自動売買を走らせています。これらのトレード結果及び保有ポジションをリアルタイムで公開中です!

 

Axiory「千刻」S&P500 21/4/29~
   widget

Axiory S&P500 #2 22/2/17~
   widget

Oanda「千刻」S&P500 22/1/28~
   Oanda 「千刻」S&P500 | GogoJungle
*履歴とポジションはチャートの画像クリックで閲覧できます

*赤線が実現損益、オレンジ線が評価額です

>各EAの詳細設定はコチラ

 

 海外FX、Axioryを選んだ理由 

CFDのレバレッジが100倍と高く(FXは400倍)、レバレッジが低く抑えられている国内と比べると、同じリスクで運用した場合でも証拠金が大幅に少なくて済むことが最大のメリットです。相場急変時のロスカットで資金がマイナスにならないゼロカットシステムも地味にありがたいです(国内も見習って欲しい)。

Axioryは海外口座ですが、口座資金は円建てなのでドルへ交換する必要はありません。

 

信託保全有り追証無しでレバ100倍!TochiのメインMT4 CFD海外口座 
 
なお、TochiはAxioryを2017年から使っていて、これまでに何度も出金をしていますが、出金拒否などをされたことは一度もありません。
4ヶ月で+65%の海外FX/CFD「Axiory」からの100万円出金テスト。出金拒否はあるのか!?
海外FX/CFD口座はレバレッジ上限が国内よりも遥かに高いため、同じリスクでも必要資金が大幅に少なくて済む点が最大のメリットです。S&P500 CFDループイフダンを走らせた際の必要資金(証拠金+含み損、ドル表記)詳細は以下また、国内の同様
 

 MT4 EA「千刻」の入手と設定 

ループイフダン(グリットトレード)にはEA「千刻」を使っています。

基本的にはFX用のEAですが、CFDやビットコインでも使用可能で口座数縛りなども一切無く、設定も自由自在なのでMT4を使うなら1つは持っていた方がいい素晴らしいEAだと思います。

 

・「千刻」紹介ページ

・「千刻」購入ページ

(紹介者コードに「Y1Z5A9」と入力してご購入頂けた場合、特典として設定等の質問コメントに優先的に回答させていただきます。)

・「千刻」導入、初期設定ページ

 

 

自由自在な分、裏を返せば設定が結構難しいです・・。

そこで、AxioryでS&P500を96$値幅(現在の最高値の2%程度)でナンピン&利確、0.04 lot(2株相当)、最大10ポジションでロングのみ、ロスカットなし

の場合のTochiの設定を公開します。AxioryのS&P500の場合、最小単位が0.1$なので1pip=0.1$となる点に注意が必要です。96$なら960(pips)と入力します。

 

==以下、AxioryにおけるEA「千刻」のS&P500設定==

xAuthKey=XXXX-XXXX-XXXX(*非公開)
xMagicNumber=1234(*他のEAと被らない数字を入力する)
xMagicNumberSub=5678(*他のEAと被らない数字を入力する)
xAllowSpread=-1
xSlippage=20
xTradeComment=
xFontColor=13882323
xBuyOpenMode=1
xBuyCloseMode=1
xBuyLots=0.04(*Axioryでは2株相当)
xBuyStepLots=0.0
xBuyMaxPrice=0.0
xBuyMinPrice=0.0
xBuyProfitTakePrice=0.0
xBuyLossCutPrice=0.0
xBuyIntervalPips=960(*Axioryでは96$値幅相当)
xBuyProfitPips=960(*Axioryでは96$値幅相当)
xBuyStoplossPips=0
xBuyOpenStopPips=10
xBuyCloseTrailStartPips=10
xBuyCloseTrailStepPips=10
xBuyAllowPosition=10(*最大ポジション数)
xBuySummarizeMode=0
xSellOpenMode=0
xSellCloseMode=0
xSellLots=0.01
xSellStepLots=0.0
xSellMaxPrice=150.0
xSellMinPrice=100.0
xSellProfitTakePrice=100.0
xSellLossCutPrice=160.0
xSellIntervalPips=10
xSellProfitPips=10
xSellStoplossPips=0
xSellOpenStopPips=10
xSellCloseTrailStartPips=10
xSellCloseTrailStepPips=10
xSellAllowPosition=100
xSellSummarizeMode=0

=====ここまで=====

 

大儲けの予感しかしない ٩(๑´0`๑)۶ ←*毎度の事

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