“S&P500 1month performance (22/4/1)”
3月はロシアのウクライナ侵略の解決に進展が見られない中、それでも上昇した銘柄が多かったようです。銀行系などが悪いもののハイテク系は概ね好調でした。
3/18のFOMCは、
・0.25%の利上げを決定。年内7回の利上げ実施へ
・物価見通しは大幅に上方修正
・バランスシートの縮小(QT)は早ければ次回5月会合での決定も
・23年も3~4回の利上げを見込む(金利水準は2.8%まで上がると想定)
・インフレ率は年央まで高水準で推移する見込み
・年後半にインフレ率は低下する見込み
との事で、かなりタカ派な印象で利上げも開始されたものの、何故か株はそこから上昇に転じました。
FedWatch(4/1)によると、5月に2度目の利上げ(+50bp)が69.4%、6月に3度目(+50bp)が63.9%、7月に4度目が44.1%、9月に5度目が39.8%、12月に6度目が38%と、先月よりもさらに急ピッチな利上げが見込まれています。
4/1には10年債-2年債の金利が反転する「逆イールド」が発生し、いよいよリセッションを意識した株のババ抜きゲームの火蓋が切って落とされました!
遂に逆イールドが発生!
過去の例を見てみると、2-10年債の逆イールドの発生は1978年以降の全6回のリセッションを全て予告してきました。
逆イールド(0%以下)とリセッション(グレーの所)
https://fred.stlouisfed.org/series/T10Y2Y
リセッションまでの期間は平均で22か月だったものの、過去6回では6~36か月とばらつきが大きく、過去4回の平均ではピークまでにS&P500が29%も上昇したとの事です。
逆イールド発生からピークまでの期間と上昇率
https://jp.reuters.com/article/yield-us-idJPKCN2LR07B
一方で、過去のFed の利上げ開始から逆イールドまでは平均で2年間ほど(23か月間)かかったものの、今回はわずか2週間でした。高いインフレ率を抑えるため、急激な利上げを行うと見込まれていることがこの要因だと考えられます。
Fedの利上げ開始から逆イールド発生までの期間
だとすれば、今回のピークアウトはかなり早いものと考えるのが自然に思えます。
しかしパウエルさんは、2-10年債の金利差よりも、より短期のイールドカーブ (3ヶ月/18ヶ月先の3ヶ月, spread between the 18m forward 3m yield and the 3m yield) に注目しているとのことです。よって先行きに関しては、今後はこちらを判断材料にすべきなのかも知れません。
なお、短期のイールドカーブ (3ヶ月/18ヶ月先の3ヶ月) ではまだまだ逆イールドには程遠い模様です(下図、紺色線)。なんか、言い訳がましい気がしますねぇ・・。
2-10年債の金利差 vs 3ヶ月-18ヶ月先物の3ヶ月の金利差とリセッション
https://www.federalreserve.gov/econres/notes/feds-notes/dont-fear-the-yield-curve-20180628.htm, https://cms.zerohedge.com/s3/files/inline-images/yield%20curve%20battle.jpg?itok=ddGNd7tV
ちなみにババ抜きで勝てた記憶がありません・・😅 短期で負けて長期で勝つ!
米株トレードの損益
先月の米株損益は+0$でした。
ポートフォリオは昨年の12月から変化せず(購入比率)。
円グラフの赤枠:レバレッジ型ETF
QQQ(ナスダック100ETF):長期投資メイン
VOO(S&P500ETF):お財布代わり(こまめに利確&買戻し)
TQQQ(ナスダック100ETFブル3倍):手動ループイフダン
FAS(金融ETFブル3倍):長期金利上昇ヘッジ
この状況においては流石にリスクを取りすぎていた(レバレッジ比率が高すぎた)と反省しております・・。
長期金利上昇ヘッジで買っていた金融ETFブル3倍は利上げ前に利確してしまいたいと考えていたのですが、ロシアの侵略で暴落し、売るに売れない状況になっておりました。
売り時を再確認するため、改めて金利とどんな相関があるのか調べてみたところ、確かに長期金利(10年、青線)や政策金利(1ヶ月で代替、紫線)とある程度の相関(下のヒストグラム)はあるものの、何と金利よりもS&P500との方が断然相関が高いことを発見してしまい唖然としました!
金融ETF(XLF)と金利、S&P500との相関
利上げは金融ETF(XLFで代替、赤線)にポジティブなものの、上げすぎて耐えられなくなると株と一緒に暴落する・・。こんなんならS&P500のブル3倍(SPXL)でも買っておいたほうが遥かに分かりやすかったかも知れません。
もしくは、ダイレクトに長期金利の上昇をヘッジするならTMV(20年国債ベア3倍)の方がわかりやすかったのかも。
ともかく、何としても株価の暴落までにはFAS(金融ETFブル3倍)を売り抜けたいところです。はてさてそんなに上手くいくものか・・。
2022年の損益(含み損益)の推移
確定損益と含み損益を可視化するため、2019年からグラフを作っています。縦軸の単位は万円(米株は100$)で、米株と米株自動売買(S&P500 CFDのループイフダン)の実現損益、含み損益を別々に表示しています。
米株の利確が有りませんが、年初に12万ドルほどもあった含み益が完全に消し飛び、マイテンで推移しています。月中には年始から-3,100万円ほどまで落ちましたが、何とかギリギリ含み損レベルまで戻してきました!
一方で、S&P500の自動売買(ループイフダン)は相変わらず絶好調です。
今月は+53万円でした。下落相場でも稼げるので、FIRE民の生活費稼ぎに最高です!
ちなみに2021年以前は以下。
21年はコロナ禍が続く中、米株の上昇に運良く乗ることができて過去最高益でした。米株が好調だったこともあり、ストレスが大きい割に儲からないFXからは(最後に負けて)完全撤退しました。FXは8年間で6勝2敗と、何とか勝ち逃げで終わらせることが出来ました。代わりにS&P500 CFDの自動売買を開始し、こちらが絶好調でした。
20年以前は裁量FXのみグラフ化しました。縦軸の単位は千円。
20年はコロナ禍で米国が大幅な利下げと金融緩和をしたことから3月からドル売りで仕掛けていたのですが、なかなか進まないドル安に我慢しきれず両建てにしたところで急激にドル安が進行、レスキュー不可能と判断し5月末に敢え無く巨額ロスカットとなりました。その後は年末に進んだドル安で何とか利益を伸ばすことができました。
19年は年始から300万近くの含み損を抱え、解消できないまま年末まで行ってしまったので節税のために損切り。それだけ損切ってもなお500万円ほどは利益が出たので大成功の部類です。
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その他の投資記録(IPO・BTC)
IPO投資は今年で7年目です。ネット証券のみで店頭はやっていませんが、ぼちぼち当選しています。ここ数年は初値上昇が期待できる銘柄の主幹事のみに抽選申込みしています。
2022年は世界的な緩和縮小に加え、岸田首相の時代錯誤な経済政策も相まって地合いがかなり悪いので、当面は明らかに値上がりしそうな銘柄のみに申込む予定です。
BTCはそろそろボーナスタイムが終了しそう(知名度が高くなり過ぎたし、規制も強化されそう)な気がするので、多分もうやりません。
2022年 +18万円
2021年 +152万円
2020年 +50.3万円
2019年 +15.5万円
2018年 +18.1万円
2017年 +68.4万円
2015年 +28万円
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